[04アジアカップ]ハート・レス(アジアカップ初戦vsオマーン)

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もう5年も6年も前の話になるのでしょうか。雑誌Numberにのった馳星周さんの日韓戦に寄せた記事のタイトルを思わず思い出してしまいました。 日本はブラジルやフランスになったつもりなのでしょうか。なにか「最終ラインで守り切れる問題ない」といったような傲慢さを感じていました。キリンカップでのセルビア・モンテネグロ戦で一点を先制してから、引いて守れたことでなにか変な自信がついてやしませんか? オマーンくらいなら、最終ラインで止めれば十分といった意図を感じました。中盤からの積極的なプレスにいこうといった感じはまったくありませんでした。この戦い方って、ブラジルやフランスが日本相手とかによくやる方法で、結局日本が攻めるけれども点が取れないなんていう試合は沢山見てきました。 日本はいつからそんなにえらくなったのでしょうか。自国開催でベスト16を成し遂げたくらいで、もうオマーンとは格が違うチームなんですか?そうではないことを、この試合を見た人が明確に思うはずです。日本はまだまだサッカー界においては発展途上国、いつでもチャレンジャーの気持ちを忘れては進歩が望めるはずもありません。 引いて守り切るなんていうスタイルは日本のスタイルではありませんし、守り切れる力も伝統もまだ築きあげてはいません。 ここ数試合の対アジアのチームとの対戦では、 どうも日本代表のモティベーションの低さを感じる試合が多いです。確かに大勝はしたけれど、インドとの予選も、なにか選手が一丸となっているとは思えませんでした。選手間のモティベーションに統一感が見られませんでした。 最近感じるのはZICOは、試合に向けてのモティベーションを作るのは、まだあまりうまくないのではないかということを思います。チェコ戦、イングランド戦など、サッカー選手であれば身が震えてくるような試合であれば問題ありません。しかし、毎試合そういった試合ばかりでもありません。それを選手を刺激して、気持ちを高ぶらせるのも監督の大きな仕事だと思います。戦術やフォーメーションも大切かもしれませんが、選手の試合への気持ちのコントロールも大事です。 私はZICOは鹿島でそれがうまい人なんだと思ってきました。ZICOがベンチにいるだけでやる気が違うとコメントして選手もいたことですし。 ZICOはあえて、日本代表が大人の集団になるためにその点も自主性に任せているのでしょうか。 私は気持ちっていうのは、他人から少し刺激を受けるだけでもやる気になるものだと思います。そういった刺激は、力を発揮させるいいスパイスにもなるものです。それは人にヒントを与えることで、決して成熟したチームへの成長を妨げになるものではないと思います。むしろそういった自主性とかいったものを促進するものでもあると思います。 もしもそんな考えで、あえてモティベーション・コントロールをしないなら、是非やってもらいたいと思います。 そんな中でモティベーションのコントロールがうまいなと感じるのが、五輪代表の山本監督です。日本のメンタリティによくあっていたかという問題はあるものの、前監督のトゥルシエもロッカールームでの奮起をうながす姿勢といったものはなかなかだったと思います。俊輔も前回の五輪代表の時も「監督の話を聞いていると、はやくピッチに立ってやってやりたいと思う。」と発言していました。選手たちのトゥルシエへの反発といったものをうまく利用していたかなという印象があります。トゥルシエは場合は自尊心を傷つけすぎたり、フランスの個人主義的考えからなのか、日本的な考えと合わずにうまくいかないこともありました。山本監督はそのいいところは吸収して、自分なりに日本でのやり方を試行錯誤し、完成に近づけているようです。 先日の韓国戦の大久保や、選手たちの戦う気持ちをみれば、されど親善試合だけれども、大切な試合なんだという気持ちが伝わってきました。A代表は親善試合じゃなく、真剣勝負ですよ。見ている私ですら、そう思って多少モティベーションが上がっているのに選手からそういう気持ちを感じないのは寂しい限りです。 その中でも、ひさびさのスタメンの川口はよかったですね。海外での経験から、より人間的な成長を見せてくれています。対戦相手に対する余裕のある態度、チームを鼓舞するときはする、褒めるときは褒めると。川口らしさなのですが、それがより磨かれた印象があります。前回のアジア・カップの決勝を思い出しました。同じような試合で川口のスーパーセーブで勝った試合です。しかし状況が違うのが、これは予選リーグの初戦ですよ。タイトルのかかったリスキーな試合ではないのに、積極性を感じなかったのは問題です。 イングランド戦当時にいっていたZICO JAPANへは、内容の積み重ね、継続性を問うというような事をいいましたが、今の段階では継続性は見られないというしかありません。またいい時期はいいけれども、それが続かないということになってしまっています。この大きな要因にチームとしてのモティベーションのコントロールがうまくいっていないというのも大きな要因だと思います。五輪後に山本監督がコーチとして合流予定ということなので、その点は改善の期待もあります。 まだ一試合なので、まずはこの大会を通じてみていきたいと思います。なんとかまたいい日本代表を見せて欲しい。

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galthie

スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。 好きなチーム:アーセナル 将棋棋力(2016年1月現在) 【将棋ウォーズ】3級 【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ) 【将棋道場】対局数少なく判定出ていません

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