[04-05準決勝]最高の舞台への道=チェルシーvsリバプール 2nd Leg

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アンフィールドへ持ち越されたプレミア革命の主役たちの戦い。 いやぁ、なんといっていいのでしょうか。とにかく凄かったといったところでしょうか。 例えプレミア対決であっても、CLの舞台は独特というのを去年のアーセナルvsチェルシーで実感しました。実際ずっと勝てなかったチェルシーが当時絶対的に苦手にしていた数年間勝てなかったアーセナルを破るという結果になりました。その時も初戦今回とホームとアウェーは入れ替わっていますが、アーセナルが勝てる試合を引き分けで結果的に落とした形で、ホームでまさかの逆転負けで敗退しました。 今期絶対的な力をプレミアで発揮してきて、リバプールにも今期負けてないチェルシーでもホームでの戦いを引き分けてしまったことで苦しくなったかなぁとは思っていました。 でも、今期のチェルシーはどのコンペティションでも神がかっていましたから、簡単に負けるはずもないとも思って、予想が難しくなっていました。 両チームとも1st Legでのスタメンと基本的な戦術は変えてきませんでした。チェルシーはDFに不安のあるグレン・ジョンソンに代えてジェレミを起用。 リバプールは出場停止のシャビ・アロンソに代えてハマンを起用と人をそのまま代えただけでシステムは一緒でした。 チェルシーも基本的戦術は前節と同じだと思いますが、前線で変わったことがありました。J・コールが前節右サイドにいる時間が多かったのですが、この試合は左サイドにずっといましたね。前節を見てのスカウティングの結果左サイドを使おうということだったのかよくわからなかったんですが、これによりフォーメーションのバランスが崩れていたという印象を持ちました。 トップのドログバの下に前節は左にグジョンセン、右J・コールとツーシャドウの形だったのが、この試合では左のグジョンセンはそのままにもうちょっと高い位置にJ・コールが張る形になっていました。これによって左サイドが渋滞を起こしていたと思います。実際の攻撃も左サイドに偏っていて右サイドが有効に使えていなかったんではないかと思います。 一方の右サイドは広大なスペースが生まれた代わりに、そこに入り込んでいくのが、本職のサイドバックではジェレーミだけということで右サイドの攻撃が後半選手交代するまで機能していませんでした。 この試合開始早々にバロシュがキーパーを交わそうとしてボールを浮かしたところ、キーパーと激突、そのこぼれ球に反応したガルシアがゴールをあげました。この一点が試合最後まで大きな意味をここまで持つとは想像できませんでした。 一点を追いつかないといけないチェルシーでしたが、上で書いたように左にJ・コールがいったことで、両サイドでの広い攻撃が出来ずに、中央に攻撃が偏り、リバプールのディフェンスにことごとく止められていました。前半はこんな感じでほとんどチャンスを作れず、リバプールの術中にはまってしまいました。 リバプールはホームで攻勢にくるかなと思ったんですが、開始早々におもわぬ点がプレゼントされたことでやり方を1st Legのままにしてきました。ウイングもほとんど上げずに守備をさせることで、スペースを埋めてチェルシーに早い攻撃を許しませんでした。 ラファ・ベニテス監督は攻撃的リーガ・エスパニョーラにあっては、むしろ守備的な監督としてたまに批判されることがありました。去年バレンシアをUEFA CUP優勝に導きながら、チームを去ったのは、フロントとの確執が予想できますが、根本の理由はは守備的戦術にあったかもしれません。 でもプレミアにきたことで、前へ前へいくというプレミアの伝統・スペインのもともとの攻撃的精神と相まって、リバプールではことさら守備が強調されることはありませんでした。 しかし、ここにきてラファ・ベニテスの本性というか、本来の力が発揮されてきましたね。ユヴェントス戦はもとより、スペースを与えると怖いチェルシーの攻撃は1st Legとこの試合前半までは完封と、ここにきて硬い守備を見せてくれています。 チェルシーは後半動かないとやばいなぁとは感じましたが、後半開始から動いてはきませんでした。後半は左サイドバックのギャラスを上がり目に位置させて、サイドを使おうという修正がされていましたが、やはり右サイドがジェレーミだけというのでは両サイドを効果的に使えていなかった印象があります。 チェルシーは、右サイドパウロ・フェレイラ、左サイドではウェイン・ブリッジを怪我で欠いているんですが、ここにきて本職の不在の影響がでてきていましたね。ギャラスもDFでは十分ですが、生粋のサイドバックではないために、攻撃参加などではウェイン・ブリッジに及ばないと思います。結果論になってしまいますが、チェルシーの泣き所はサイドバックの人材不足といったところだったのかもしれません。 さすがのモウリーニョがこのまま動かないことはなく、1st Legと同じようにJ・コールに代えてロッベン、チアゴに代えてケジュマンを投入。これで左にロッベンと右にケジュマンとスピードのある選手をいれて、攻撃が活気づきました。 しかし、ロッベンも復帰したてということで、15分ぐらいが今は限界のようでした。後半の終盤になると運動量が落ちてきて、あまり絡めなくなり本調子じゃないんだなぁと感じました。右のケジュマンも生粋の右ウイングではない上に、たぶんここらへんが理由でモウリーニョにあまり使ってもらえないんだと思うんですが、細かいボール扱いのミスが目立っていました。 ここらへんのことを考えると、リバプールのようにスペースを埋められて早い攻撃が出来ないときの攻撃での打開策が来期のチェルシーの課題になりそうですね。きっとオフにはそこらへんで補強に乗り出すこととは思いますが。 選手交代でゲームに動きが出てきていました。しかし、それでもリバプールの選手がスペースをほぼ完璧に埋めていて、チェルシーも崩した形での攻撃が出来ませんでしたね。 試合中は手に汗にぎって緊迫感があって、楽しめました。ロスタイムにこぼれ球にグジョンセンがフリーでシュートを打ったときには叫んでいましたぁ! 乱入者があって6分あったロスタイムもむなしくリバプールが完封で勝ち抜けました。 一点目のときもそうでしたが、アンフィールドの雰囲気は最高でしたね。 『君たちは一人じゃない!』というサポーターの応援・雰囲気はさすが世界最高峰のファンだなぁと感じました。この雰囲気のよさがプレミアの魅力ですよねぇ。 アーセナル敗退もあったので、その後はバルサ戦からチェルシー中心に追ってきたので、チェルシーに感情移入してみていました。50年ぶりのプレミア優勝を果たしたものの、去年の準決勝での敗退の悔しさを晴らそうという選手たちの気持も感じました。それだけに試合後のテリーをはじめとする選手の涙にはぐっとくるものがありましたね。 しかし粕谷さんもいっていましたが、たた一シーズンでプレミアの勢力図を一遍させたのは本当に見事でした。チーフ・エグゼプティブ ピーター・ケニオン氏、偉大なる野心家でもある策士モウリーニョを中心に真の改革はまだ始まったばかりなのでしょう。これからのプロジェクト・チェルシーの挑戦にも注目したいですね。 この二戦中盤のつぶしあいが多くてプレミアらしさには欠けていたかもしれませんが、ここまでのドラマ、緊張感が十分でこの試合を面白くなかったという人は少ないでしょう。いいもんみさせてもらいました。

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galthie

スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。 好きなチーム:アーセナル 将棋棋力(2016年1月現在) 【将棋ウォーズ】3級 【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ) 【将棋道場】対局数少なく判定出ていません

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