今シーズン、プレミアにあっても昨シーズンからは考えられないような大きな変貌を遂げた2チームの対戦。
リバプールは、守備的なウリエ監督からは考えられないような、洗練された近代的なスタイルに生まれ変わりました。
チェルシーも、アブラモビッチ体制2年目で、ラニエリ時代の一体感は生かしたままに、野望多きあの男を招聘。去年アーセナルに対しても、どこかびくびくしていた自信なさげであった、チェルシーが今は胸を張ってどこにも負けないという自信を持って戦っています。
チェルシーのスタメン。GKチェフ。
DFラインは右から、グレン・ジョンソン、ヒカルド・カルバーニョ、ジョン・テリー、ギャラスのコンビ。右のパウロ・フェレイラが今期絶望で、守備に不安のあるグレン・ジョンソンがチェルシー唯一の不安といわれます。
MFは、トリプルセンター気味で、センターにマケレレ、基本ポジションはおそらく右にチアゴ、左にランパードといった布陣でした。右と左のポジションは頻繁に入れ替わっていました。
トップは、ワントップ、ツーシャドウに近い形。一番高い位置にフィジカル抜群のドログバ。その下の左に中盤でのゲームメイクという才能をモウリーニョに抜擢されたアイドール・グジョンセン。右には、今期期待通りのブレイクを見せたJ・コール。といった布陣でした。さらには、先週末のリーグ戦から、待望の左ウイング・ロッベンが復帰。試合勘に問題があるためのスーパーサブ的起用が予想できました。
しかし、モウリーニョは4バックはともかく前線は試合ごとに適材適所を見せてくれますね。各選手の特性を生かしながらも相手にもあわせたような柔軟な布陣です。選手の個性を生かしながら、組織もつくっていくという、ここらへんの手腕はさすがとしかいいようがないです。
一方のリバプールのスタメン。GKにデュデク。
DFラインは右から、フィナン、キャラガー、ヒーピア、トラオレ。
MFには、こちらも3センター気味の布陣。左にシャビ・アロンソ、右にジェラードで、少し上がり気味にビスチャンがいるという感じですかね。位置は文章で書くのは難しいくらい流動的だったと思います。
ウイング左にリーセ、右にルイス・ガルシア。トップにバロシュという布陣。
何試合かみて感じたんですが、バロシュはやっぱりワントップには向かないかなぁという印象です。ユーロでも、ヤン・コレルという柱がいて、彼に当たってこぼれたボールに反応してという方が彼の特性は生きる気がします。
シセが復帰から間もないということと、アウェーということで、守備を中心に考えた結果こうなったのだとは思いますが、実際試合でもバロシュが生きる場面は少なかった印象です。
しかし、終盤にきてリバプールもやっとフルメンバーに近い布陣を組めるようになりましたね。なんといっても、世界でも屈指のジェラード、シャビ・アロンソのコンビは楽しみでした。
実際この二人は、ジェラードは直線気味の早いボールで展開できますし、シャビ・アロンソは対照的にやわらかいボールで展開できる選手ということで二人の特性がいきていました。
リバプールのサッカーは本当に洗練されて綺麗というか、二人のロングボールなど、長いサイドチェンジも多いですし、フィールドを広く使う美しさが目立ちました。いいサッカーやってます。
試合の方は、まるで決勝戦のような雰囲気を感じました。それを反映してか、決勝にありがちな両者慎重な姿勢という感じでした。リバプールもアウェーということで、ユヴェントスとの試合のようにある程度の守備をしっかりという意図を感じました。
それでも、前半はチェルシーは、キレキレなJ・コールが右サイドでアクセントをつけて、何回かチャンスを作っていました。左サイドのギャラスがあげたクロスをJ・コールが落とし、ランパードがボレーという決定的チャンスもありました。
リバプールもリーセがキーパーと対峙する決定的場面もありました。
両者慎重ながら、期待にたがわぬ面白い前半だったと思います。
後半は全体的にみると、前半よりも中盤のつぶしあいが多くなりました。両者ともなかなかシュートにもっていけない状態になります。
そんな展開の中、後半14分ついにチアゴに代え、切り札ロッベンを投入。直後にチャンスを作り期待できそうな展開になります。
リバプールも後半22分にバロシュに代えてシセを投入。縦の関係のツートップにしなかったところにこの試合引き分けでもいいという意図を感じました。
一方のチェルシーは引き分けではなく点が欲しいというモウリーニョの意図を感じる交代が後半33分にありました。J・コールに代えて、ケジュマンを投入。『やっぱりチェルシーは出来うることなら点が欲しいんだな』と感じました。
両者やはり中盤が充実しているからなのか、その後もやはり中盤でのつぶしあいが目立っていきます。リバプールはチェルシーが得意な早い攻めをほとんど許しませんでした。
スペースがあれば、ロッベンが抜け出してチャンスもあったのでしょうが、そういったチャンスもほとんど作れず。
結局0-0でタイムアップ。プレミア同士の対決なだけにスコアレス・ドローは予想できませんでしたが、両者CL仕様の試合をみせてくれたと思います。
チェルシーにとってはなんとも不気味でいやな展開だと思います。
状況は違いますが、去年のCLチェルシーvsアーセナルも1st Leg引き分けて、2nd Legをアーセナルが落としてまさかの敗退をきっしました。その年アーセナルはチェルシーに全勝していて、過去数年もずっと負けていなかっただけに、初戦の引き分けが悪影響を与えました。
チェルシーはさらに2nd Legはアンフィールドに乗り込んでいかないといけない。なかなか難しい試合になりそうです。
しかし、リバプールもシャビ・アロンソがまさかの累積イエローをくらって、出場できなくなってしまいました。
両チームとも不安がありますが、リバプールがホームの利を生かして攻めてきたところをスペースが生まれて、チェルシーの早い攻撃が生きる展開になるのか。それとも、今期負けなしのリバプール相手でもCLという独特の舞台で、チェルシーがアウェーの洗礼を受けてしまうのか。まったく予想がしずらい状況になったと思います。
個人的には、ミランを破るにはリバプールではちょっと力不足かなぁとも感じています。リバプールは本当にいいチームです。しかし、粕谷さんもいっていましたが、これから熟成していく数年単位での成長を期待出来るチームですから、決勝は時期尚早かなぁとも思っています。
どうなるでしょうか。
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コメント
すべては次週に持ち越された 〔CL1/4ファイナル チェルシー対リバプール〕
スコアレスドローという結果になったが、ともに消極的だったとはいえないだろう。慎重だった、とは言えるかもしれない。
絶対に過ちは犯さないという硬い決意と集中力が双方の選手にはあった。そしてそれが95分間続いた、ということだろう。
双方とも得点を上げることがで
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CLを制すのはリバプール!?
ヘイゼルの悲劇( ヘイゼルの悲劇を経て )が起きて以来の対戦となったユベントスとの激闘を制し、見事にベスト4に残ったリバプール。チャンピオンズリーグ(以下、CL)の準決勝という舞台で、イングランド勢同士が対決することとなった。
下馬評ではチェルシーの圧倒
欧州CL準決勝1stレグに見るCLの戦い方。
欧州CL準決勝1stレグが行われ下のような結果になりました。(左のチームがホーム)
そこで今回はまず非常に重要になってくるルール、アウェーゴール2倍ルールでの定石、
1.ホームで失点しない
2.アウェーで得点する
と言う点をふまえて書きたいと思います。
●ACミ.
リヴァプール快進撃!
我が愛するリヴァプールのチャンピョンズリーグでの活躍はすばらしいものであろう。チャンピョンズリーグの前身であるチャンピョンズカップで1984年に優勝して以来初のベスト4入り。けが人続出でリーグ戦では4位には入れるかどうかも怪しくなってきたことを考えれば文句の
フィオレンティーナ対ミラン戦を見て考えたこと
出場もしないのにフジテレビやWOWOWが放映料を払うから、財政的に苦しいチームは中田や柳沢や大久保をとる。中田によって確立されたジャパンマネーのビジネスモデル。
その結果われわれはつまらないゲームを見せられる。
われわれも被害者だが、日本人選手も勘違いをして、