いやぁ、ドラマチックな試合でした。プレミア快走中のモウリーニョ・チェルシー対スペクタクル・サッカーの復活バルセロナとのカンプノウでの対決。
「今期のバルサの試合にはずれなし」を証明するような試合になりました。
チェルシーはある程度守備的にやってくるだろうと書きましたが、まさかここまで守備的にやってくるとは想像してませんでした。愚直までに前へ前へスピードあるフットボール・スタイルというプレミアシップの伝統をまったく無視というか・・・。ひどいときのイタリアのチームを見るような、今日に関してはそういう試合運びをしました。
守備的にやってきても、今期のバルサなら、CLミラン戦のようにチャンスを量産するのは間違いないと思っていましが、60分くらいまではまったく見られませんでした。チェルシーはフットボールのエンターテイメント性を否定するかのような試合ぶりでした。
でも、この試合で100年以上フットボールが世界に一番普及して人気のあるスポーツである所以を見たような気がしています。結論からいうと、攻撃がなければ90分間守りきるのは不可能ということ。これがまかり通っていたら、サッカーなんてとっくの昔に人気がなくて廃れたスポーツになっていましたよ。EUROの時に、守備だけのチームは勝てないということを確信したつもりでしたが、あらためて思い出す結果になりました。
前半は、プロフェッサー・モウリーニョの完璧な理論の元にバルサは完全に封じ込まれていました。さらに、カウンターからダフが抜け出し、グランダーのクロスをあげられ、戻りながらの苦しいDFを強いられたバルサはベレッチがなんとかもどるも、なんとオウン・ゴール。おそらくモウリーニョのプランは、昨日のユヴェントスのように0-1の負けまでだったらよしと考えていたことでしょう。この点で、試合終了まで守りきることが確定したようなものでした。
本当に後半20分くらいまでは、本当に死んだ試合でした。今期バルサの試合にはずれはないはずという確信があって、ベスト16で一番の注目をしていましたが、正直さすがにバルサがここまで攻められないのをみると、モウリーニョの作戦勝ちになってしまうのかなという感じもありました。
事態が急変するのが、その20分あたりのこと。ゴール前のこぼれ球に無理に突っ込んだドログバがこの日イエロー2枚目で退場。その後予定していたマキシ・ロペスが投入される。流れが変わりました。ワントップ同然だったチェルシーのFWがいなくなったことでカウンターの脅威が一切なくなりました。脅威を感じることなく、攻めに専念できるようになりました。
もうひとつ変化があったのは、それまで完璧だったチェルシーのDFラインとボランチの距離感が微妙に狂っていました。そこにスペースが出来たことで、バルサがそこのスペースをうまく使うようになりました。しっかりキープ出来、ポストも出来るマキシ・ロペスが生きる展開になっていきます。
それからまもなく、DFとボランチの間のスペースをうまく使い始めたバルサ、そこにエトーが入り込み、そこから右のマキシ・ロペスにボールが渡り、切り替えしゴール前へ。そこから、左隅に鋭いシュート!これが決まり、バルサ絶対絶命から、同点へ!おそらく日本のバルセロニスタも狂喜したでしょうね、この瞬間は!
そこからバルサは、DFとボランチのスペースに入り込み、シュートが打てるようになります。ブラジルなんかがうまいんですが、引いた相手には、やはりミドルシュートで引き出すというのが必要ですが、それが出来るようになりましたね。
今度はこきみいいパスから、またもやマキシ・ロペスへ。マキシ・ロペスがセンターへグランダーのスルーパス。そのボールにするすると反応したエトーのゴール!今期よくバルサに見られる形です。窮地からついに逆転!
ミヤが戦前にマキシ・ロペスをキーマンにあげていましたが、見事に当たりましたね。バルサにニューヒーロー誕生って感じがします。
そこから、チャンスが続くも、チェルシーも少し持ち直し、結局2-1でホイッスルでした。
60分までは世界中が注目している試合でこれはないだろう・・・と不安になりましたが、終わってみればフットボールの色々な要素が詰まったいい試合だったと思います。私があらためて感じたのは、90分完璧に守りだけでやるというのは、不可能だったてことを再認識しました。それが出来たら、サッカーはこんな人気スポーツにはなっていません。
あと、DF重視にしてもカウンターの必要性ですね。FWの重要性。ドログバの退場でカウンターの脅威がなくなって、一気に展開が変わりました。攻撃の脅威がなければ、守りきることは出来ないということなんでしょうね。攻撃と守備は表裏一体。いわれてみれば当たりまえのことなんですが、やっぱりそうなんだなぁと。
バルサにとってもターニング・ポイントになるような試合でしたねぇ。リーグ戦へ向けても、今回の試合はいい経験になったんじゃないですかね。リーガ・エスパニョーラだとこういった試合は考えられないわけですが、それでもゴール前のスペースの重要性を再認識したことで、さらにリーガで得点を取るのに苦労しなくなるかもしれませんね。
でもモウリーニョがここまで極端にやってくるのは驚きましたね。いまどきイタリアのチームすらやらないカテナチオでしたし。昨日のユーヴェの方がまだましでしたよ。さすがに次のホームではここまではやらないとは思うんですけどねぇ。ガナーズの私にとっては、チェルシーますます憎むべき相手になりました(笑)。
アウェーゴールをとっているだけに2nd legもわからなくなりましたね。チェルシーもここまで引くとは思えないので、より凄い試合になるんじゃないですかね。期待ですね。
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スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。
好きなチーム:アーセナル
将棋棋力(2016年1月現在)
【将棋ウォーズ】3級
【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ)
【将棋道場】対局数少なく判定出ていません
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