さて、今回は遅くなりましたが、レアル・マドリーのカマーチョ辞任について。 カマーチョはレアル・マドリーの監督だけは長く続かないっすね〜。 確か前回監督引き受けた時はフロントかなんかとぶつかってシーズン前のキャンプの段階で辞めましたからね〜(^o^;。
しかしマドリーは迷走してる感があります。 その原因はおそらくデル・ボスケを解任したことと、GMのバルダーノが辞めたこと、あとペレス会長の変化があるでしょうね。 デル・ボスケは監督として目立たなかったけれど、バランス感覚に長けていたので、各選手間のバランス、特にスター選手を共存させるという部分でのバランスの取り方が絶妙でした。 それによりマドリーはフィーゴとジダン、そしてラウールを共存させつつ、攻守にバランスの取れたチームを作れてました。 特にフォーメーションやポジショニング、選手の選び方においてバランスがうまく取れてました。スターと黒子を両方使って、縁の下の力持ちも上手く起用してました。 特にマケレレとエルゲラの使い方は上手かった。 彼ら2人をフィーゴ&ジダンの後ろに置くことで、フィーゴ&ジダンは守備について過敏にならずに攻撃に専念していました。 さらにエルゲラは攻め上がって前のサポートにも長けていたし、マケレレはボール奪取力と運動量で広範囲をカバー、前だけでなくサイドバックもマケレレのカバーを信頼して大胆に上がっていけていました。 この黒子の使い方が攻撃的なレアルを生んでいたのは事実でしょう。 でも、このバランスに長けた監督はスター選手が多かったこともあって、あまり目立たず、結果ベッカム獲得の時にあえなく解任…。 ポルトガル黄金世代を育てたケイロスが、スターの共存をさせられるだろうとバルダーノは判断して監督就任。 そっからは迷走につぐ迷走…。 そりゃ、まだ20歳そこらのスター候補生を扱うのと、もう自他ともに認めるスーパースターの地位を確立した選手を扱うのは違って当然。 当時デル・ボスケ解任と聞いたとき「なんで?」って思ったのを今でも覚えてますが、実際にスターを共存させていた監督をクビにして、ベッカムとフィーゴを共存させられそうという推測のみでケイロスに代えたのは、理解できなかったですが、案の上の迷走ですね。 これで選手から内紛起きたらマドリーはおしまいですね…。 当のデル・ボスケはトルコで監督してるみたいですけど、マドリー監督に電撃就任ってことはあるんですかね?で、次に原因だと思うのはバルダーノGM辞任ですね。 バルダーノはペレス会長就任時からGMとして選手獲得、チーム作りのまぁ、ほぼ全権を与えられて、監督、選手選びを自分が思う最高のチームにすべく動いてました。 それこそ、このバルダーノが機能していた頃は、フィーゴを獲得した年のチャンピオンズリーグでバイエルンに組織対組織で勝負にいって負け、なにかひとりで試合に変化を付けられる、試合を決められるようなファンタジスタがいないとああいうチームには勝てないなぁ〜と思っていたら、翌年ジダンを獲得して、その年はチャンピオンズリーグ優勝と、量をたくさん取るよりチームに必要な選手ひとりにお金を掛ける補強で、チームの連携を維持しつつチームを強化していきました。 彼がGMやる前まではマドリーはチャンピオンズリーグでは結果出していた割にはリーガで結果が出てなく、バルサに後塵を拝する状態で、マドリディスタには納得できない状況だったものを、彼が就任してからは、世界で一番魅せるサッカーをして強いクラブにしました。 特にジダン、フィーゴ、ロナウドが入った辺りまでは、まさに最強と言っても良かったでしょう。 ただ、そんなバルダーノも監督交替によりチームが不振に陥り、また、本来彼が一番欲しがったセンターバック、しかもワールドクラスを獲得できず(何で獲得できなかったかはこのあとの話に関係あります)、結果的に色々な事情から昨シーズン終了とともに辞任しました。 彼を失い、よりマドリーはどこに向かうべきかを見失っている感があります。確かに今年マドリーはワールドクラスのセンターバックを獲得しました。 でも、逆にその前の防御網であるボランチをまたも放出(カンビアッソはインテルへ)。これで守備能力の高いボランチはまたいなくなり、相変わらず守備に問題を抱えたままです。 これはボクの推測ですが、バルダーノはマケレレみたいなボランチがいた上で、ワールドクラスのセンターバックが欲しかったのだと思います。 そうすれば、サイドバックが果敢に上がっても、ボランチの一人が攻め上がっても、ある程度守れる計算が立ち、攻撃的になれる、魅せるサッカーができるということだったんだと思います。 今のマドリーの補強にはこういう意図が感じられず、どんなチームを作りたいのかはっきり言ってわかんない。 まさに迷走な気がします。 で、そんな迷走を始めつつあるマドリーを最もそうさせたのは、この最後の原因だと思います。 それは会長フロレンティーノ・ペレスの変化です。 どう変化したかというと、簡単に言うと、「金は出すけど口は出さない」から「金も出すけど口も出す」への変化です。 まぁ、どこの会長も金も口も出すんですけど。特にイタリアなんてフォーメーションまで監督に指定しますからね、 違うフォーメーションで勝ってても(どこのチームかわかりますか?)(えっと、ヒントは、イタリアの首相(笑))。 でも、ペレス会長はなったばっかの頃はあんま口出さなくて、バルダーノに任せっきりで、それがむしろバルダーノの意図ある補強をするのに邪魔がなく、チームも作りやすくしていたと思うんですけど。 ただ、そんな補強でスター軍団とか言われて内容でも最強みたいに言われ出した頃から、ペレス会長にも変化が…。 まずロナウド獲得の時に、バルダーノは別にとにかくロナウド獲りたいという感じじゃなくて、むしろセンターバック獲りたかったんですけど、ペレスがロナウド獲りたいって、鶴の一声で獲ったことでセンターバック補強が先伸ばしにされたことがありました。 さらには、翌年、バルダーノがセンターバックを探していた時に、今度はベッカムを獲れという、これまたペレス会長の一声でベッカム獲得のためにセンターバックの補強を諦めたことがありました。 会長が口を出すようになってからは、ディフェンスよりも攻撃のスター選手を集めることに優先順位が置かれ、本当にチームに必要な選手の獲得が滞り、結果、チームは守備から崩壊して迷走を始めました。 もし、ペレスがまだ口を出さない会長のままだったら、マドリーの栄光はまだまだ続いたでしょう。 つまり、今のレアル・マドリーが迷走から脱出するためには、ペレスが選手獲得に口出ししないで、チームに本当に必要な選手を獲得すること。 その補強を正しくチームの進むべき方向を見つめて出来る人材を登用すること。 そして、バランス感覚に長けた監督を招聘すること。この3つだと思うんですけど、どうでしょ? まぁ、要はペレスが黙って、バルダーノとデル・ボスケにチーム再建を任せりゃいいジャンっていうのがボクの感想です(笑)。読んで頂いてありがとうございます!
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