[04アテネ]高橋尚子の落選からあらためて感じたスポーツの見方

■高橋尚子の落選からあらためて感じたスポーツの見方

私はスーパースターが好きだ。みなさん、それぞれにスポーツの見方というものがあると思う。地方競馬から、名もない馬が成功していくというサクセス・ストーリーが一番好きだという人もいる。大きなチームと小さなチームが戦って、お金がなくてもその絆とパッションで、ビックチームに勝つというジャイアント・キリングがなにより身が震えるという人もいるだろう。私のスポーツの見方というのは、とにかく飛びぬけた選手を発見してみていくのがなにより好きなようである。

こういった選手にあえることはスポーツをずっとみてきても、そう何度もあるものではない。一例をあげると、PRIDEで活躍中のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのように選手に感じる場合、01年のイチロー一年目のマリナーズ、ここ10年のヤンキース、ベンゲル監督のグランパス、アーセナルなど一時期のチームなどに感じる時もある。これはものが違うと思わせた選手・チームの一例だ。これらの選手・チームに共通しているのはわれわれの期待・想像以上のことをやってしまう。あまりのクオリティ・努力によって、それを継続させてしまうことだ。そんな中の一人がこの高橋尚子だった。

最初に驚かされたのは、98年のアジア大会。タイで行われたマラソンであったが、ものすごい暑さでこれは記録はおろか、難しいレースになるであろうといわれていた。それを高橋尚子は、一人独走で日本新記録を作ってしまったのだ。これだけ過酷な環境でベストを出せる選手はそういない。これはものが違うのではないかと思わせた最初のきっかけであった。その後の高橋選手の活躍は説明するまでもないが、こういった選手のきっかけともいえる場を目撃できることは限りなく幸せだ。

その高橋選手だが・・・

月曜日残念ながら、高橋選手のアテネ行きが閉ざされてしまった。個人的にも応援している選手なだけにとても残念だ。しかし、現実的に考えて、現在ある選考方法ではベストな選択であったろうと思う。これで高橋選手が選ばれたら、不透明な選考と世間が別の意味で騒ぐ結果となっただろう。今回残念であるが、ある程度すっきりしているというのが、一般的な意見ではないか。

選考方法がこれでいいかというのは、また別な問題だ。ベルリンでの世界最高記録樹立、ベルリンでの連覇ということは、誰にも真似できない挑戦の結果の偉業である。世界選手権の優勝と比べても遜色がない。これだけでも内定が出てもおかしくはないと思う。

その後、チャレンジのせいか体調を崩すということが続き本当に今回は不運が続いたと思う。私は個人的にまだとっていないタイトル世界選手権のタイトルを取ると同時に五輪の切符をとるということを勝手に思い描いていた。その世界選手権も入院等もあり、タイミングが合わなかったのがなによりも残念だ。

あくまでも私の意見でいわせてもらえれば、高橋選手をもしかしたら、飛び越えるくらいに別次元にいってしまっている、現世界記録保持者のラドクリフに勝てるのは、ラドクリフによほどのトラブルがない限り、同じく飛び越えた素質のある高橋選手以外にはできないだろうと思っている。

この対決がみられないのがなによりも残念である。

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galthie

スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。 好きなチーム：アーセナル 将棋棋力（2016年1月現在） 【将棋ウォーズ】3級 【将棋倶楽部24】13級　最高R310（R300あたりをうろちょろ） 【将棋道場】対局数少なく判定出ていません

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