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いにしえゲーム回顧録 六回裏 「ワンダー3(チャリオット編)」

「妖魔のいなくなった平和な世界。ルーとシバは静かな夜をボードゲームをして過ごしていました。と、そこへ小さな妖精が窓から迷い込んで来ました。傷つき、とても疲れているようです。話を聞くと、彼女の国が妖魔に襲われ、王女は捕えられ、幽閉されてしまっ...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 六回表 「ワンダー3(ルースターズ編)」

今でこそ「一個のソフトにゲームがたくさん入っている」という仕様は珍しくありませんが(チーターマンのアレとか)、昔は、しかもゲーセンでは非常に珍しく、かつ重宝されました。だって1つの筐体に複数ゲームが入っていれば、その分床面積を節約出来ますか...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 五回裏 「アウトフォクシーズ(残り1人編)」

当時私はナムコ直営のゲーセンに入り浸ってました。ナムコ直営ですから当然ナムコ製品が多く(恐ろしくレトロなナムコのゲームも当然のようにあった)、アウトフォクシーズも当然入荷されていました。しかしデモ画面を見て抱いた最初の印象は「…なんかごちゃ...
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いにしえゲーム回顧録 五回表 「アウトフォクシーズ(残り6人編)」

さて今回はナムコの「アウトフォクシーズ」をご紹介します。今回は先にストーリーをご紹介しましょう。  「7人の殺し屋達に出された依頼は、お互いを殺し合うことだった。彼ら破格の依頼金をかけて、何よりも生き残りをかけて、史上最悪の果し合いをするの...
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いにしえゲーム回顧録 ピッチャー交代投球練習中 「パドルマニア」

SNKというと、皆さんはどういうイメージを持っておられるでしょうか?やはり「KOF」や「龍虎の拳」「サムライスピリッツ」など、格ゲーブームの一角を担ったメーカーという印象が強いと思います。しかし大昔、まだ「新日本企画」だった頃には、なかなか...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 四回裏 「ピンボール(MULTI BALL編)」

…思わせぶりな前フリでしたが、とっとと種明かしをしますと、つまりゲームの流れとしてはこの女性型ロボットを人間の女性に変身させよう、という内容なのでした。いよいよ倒錯的、かつ中学生の妄想的になってきました。しかもプレイした私は中学生でしたから...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 四回表 「ピンボール(EXTRA BALL編)」

ゲーセンには、もちろんビデオゲームがたくさんありますが、しかしゲームはそれだけではありません。機械仕掛けの愉快なマシンである、いわゆる「エレメカ」です。例えばショベルでお菓子を取るものや、「上!」「右!」などの音声に合わせて上下左右のボタン...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 三回裏雨天中断「バース(ポッドレス編)」

さぁ、とうとう敵要塞までやってきました。これまでの道のりの長さ、そして思いのほか、このバース紹介記事が長くなってしまったことに、当時の私も、今の私も、深い感慨にふけっておりました。  懐かしいなぁ…。本当に…。いろいろあったよ。うん、あった...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 三回裏 「バース(フロント編)」

さて前回お話ししたように、バースが発表されたのは格ゲーブーム真っ只中でした。しかし実は私、格ゲーが出来ません。コマンド入力が上手く出来ないのです(波動拳もあやしい)。なので、当時も格ゲーの盛り上がりを遠巻きに見るだけでした。それだけなら良い...
いにしえゲーム回顧録

いにしえゲーム回顧録 三回表 「バース(ファジー編)」

さて今回はカプコンの隠れた名作シューティング「バース」をご紹介しましょう。  現在カプコンと言えばモンハンで、その前は格ゲーの雄だった訳ですが、そもそものスタートは「バルガス」という縦シューティングでした。このゲームは通常ショットとは別に回...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 ハーフタイム 「MYST」

今回はちょっと有名どころで、PSで発売された「MYST」という作品をご紹介します。  MYSTは元々はPCのアドベンチャーゲーム(ADV)でしたが、さすがにPCだけあって、相当画期的な内容でありました。みなさんはADVというと、どういう形式...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 二回裏 「ヴォルフィード(天啓編)」

前回、「ヴォルフィードは『QIX』のリメイク」と書きましたが、私のヴォルフィーディアン(ヴォルフィードを好む人、造語)としての日々を語る前に、まずはこのQIXについてお話ししましょう。QIXはやはりタイトーで開発された陣取りゲームで、基本的...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 二回表 「ヴォルフィード(能書き編)」

さて、今回はタイトー渾身の一発、「ヴォルフィード」を紹介します。昔からタイトーは「珍奇なゲームを作るメーカー」という認識が私にはありまして、言わば「ホームランかデッドボール」という潔いメーカーと考えておりましたが、このゲームはたとえ「『QI...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 一回裏 「スノーブラザーズ(実践編)」の巻

さて、「スノーブラザーズ(以下スノブラ)」に出会ったのは、とあるナムコの直営店で、まだ格ゲーが出てくる前でした。この頃はアクション全盛で、カプコンが「ファイナルファイト」に気を良くしたのか、おんなじようなベルトスクロールアクション(キャプテ...
ゲーム

いにしえゲーム回顧録 一回表 「スノーブラザーズ(概略編)」の巻

~ 前口上 ~  さてタイトルの通り、私がこれまで遊んだゲーム(家庭用、アーケード不問)の話をしようってコトなんですが、昨今のネット事情から言うと、有名タイトルはことごとくレビュー済みで、その上キレイな画像やクリア動画、果てはスーパープレイ...
トドメ氏

小話 「ゲーセンのふたり」

~ 時は20世紀末。あるゲーセンでの一幕 ~「よー。」「おー。早いな。」「んー、ダルいから抜けてきた。」「日数足りんのか?」「そこは計算してる。」「んー。」「…あ、珍しい。」「滑った。」「このスピードだと、もうダメか。」「だなー。あー、ほら...
ゲーム

Wii-U 「Knytt Underground」

今回はWii-Uのダウンロードソフト「Knytt Underground」をご紹介します。  ジャンルとしては探索型アクションゲームで、基本は固定画面横視点、画面端まで来ると隣のエリアに切り替わるシステム。感覚としては1画面毎に切り替わる「...
トドメ氏

単発思い付き投げやり小話 「おいしいもの」

遊山は車から降り、目の前の建物を一瞥すると、付き人の中山に言った。「中山、ここが今日の昼食の場所か?どう見てもラーメン屋のようだが?」  すると中山は恐縮しつつ「はい、少々下卑たものではございますが…」と応えた。  ふん、と遊山は鼻を鳴らす...
本・コミック

島田虎之介 「九月十月」

島田虎之介という名前を聞いて、結構ピンと来る方は多いと思います。「トロイメライ」で何だったかの漫画賞を受賞し(氏の詳しい経歴は他の所にお任せします)、結構注目されたのですが、「ダニーボーイ」以来のここ数年、単行本を出していなかったのです。 ...
トドメ氏の小説

空白の理由 5(完)

4‐A・E ずっと一緒にいたいと思っていた。 これまでの僕の世界は、 これまでの私の世界は、 ただ自分一人がいるだけだった。 自分一人がいるだけで、世界に意味はなかった。 そこへ貴女が現れて、 そこへ貴方が現れて、 世界に意味が加わった。 ...
トドメ氏の小説

空白の理由 4

3-E「始めよう」 口の端をきゅっと締めて、私は言った。それを合図に、私達はどちらともなく目を瞑り、記憶を探り始めた。そして私達に関する『幸福』の記憶を探り始めた。 私の中に無数に漂う『幸福』の記憶。小さかった頃からつい昨日のことまで、ある...
トドメ氏の小説

空白の理由 3

3-A「始めよう」 口の端をきゅっと締めて、美穂は言った。それを合図に、僕達はどちらともなく目を瞑り、記憶を探り始めた。僕達に関する『幸福』の記憶を探り始めた。 押し寄せるような『幸福』の記憶。幼少期から現在まで、それらは無数に存在したが、...
トドメ氏の小説

空白の理由 2

2‐E「何だか、切ない…。」 そう言葉を発する事がやっとだった。今の私の心はそう表現するしかなかったのだ。雄介の提案に沿って、ただ『幸せ』について考えていただけなのに、何故か心は力を失い、悲しく、やり切れない気持ちで一杯になってしまって、そ...
トドメ氏の小説

空白の理由 1

1‐A 僕が言葉を接ごうと口を開いたその時、目の前に奇妙な空白が現れた。「………。」 僕と美穂は自然と顔を見合わせる。美穂は目を丸くしていた。きっと僕も相当間抜けな顔をしていたに違いない。しかし僕は互いの表情よりも、この目の前の妙な空白に気...
プロフィール

自己紹介:トドメ

大学で心理学を研究している者です。でも人の心は読めませんし、性格判断なんて出来ない程度の駆け出しです。そんな拙い知識をベースに、そして生来のひねくれた性格を混ぜて、何だか分からない文章にしております。猛烈に退屈な時に読んでいただければ幸いで...
プロフィール

[todome]自己紹介

 大学で心理学を研究している者です。でも人の心は読めませんし、性格判断なんて出来ない程度の駆け出しです。そんな拙い知識をベースに、...
トドメ氏の小説

旅の果て 最終回

4  朝日が昇る前に、私は洞窟の入口に立っていた。一歩足を踏み入れると昼間と違い、中は真っ暗である。何かに躓き、転びそうになる。慌...
トドメ氏の小説

旅の果て 第三回

3 夕飯は大好きな煮魚だったが、味わう間もなくそれを掻き込み、私は早々に自分の部屋に戻った。部屋の中央に腰を下ろし、無意識のうちに口...
トドメ氏の小説

旅の果て 第二回

2 この場所の様子を調べるため、またこのまま家にいても退屈だったので、私は外に出た。空気は粘りつくようで、容赦なく陽光が降り注いでい...
トドメ氏の小説

旅の果て 第一回

※この作品では表現上部分的に斜体を使っています。読みづらい方は、ブラウザの文字の大きさの設定で調節して頂ければ大きくなり読みやすく...
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