ついに色々なドラマを生んだEURO2004が
終わりました。
もうさすがに疲れもピークで、眠気とポルトガルへの肩入れたっぷりな観戦だったため、
かなりポルトガル寄りな感想です。
そんな感想を、ではどうぞ。
先発メンバー、ポルトガルはオランダ戦と全く同じメンバー。
ギリシャはカラグーニスが出場停止なので、ヤンナコープロスを
左に起用。カラグーニスの所にはバシナスを中央から
左へ移して起用。中央にはカツラニスを起用。
バシナスのポジションとカラグーニスとカツラニスが
代わっているものの、フォーメーションは初戦で
ポルトガルを破ったのと同じ形でスタートする。
前半の15分くらいまでは、ポルトガルのサイド攻撃、
中央攻撃が上手くいって、ペースはポルトガルだった。
だけど、15分以降はギリシャがフィーゴと
クリスティアーノ・ロナウドを抑えはじめて、五分五分な展開に。
ポルトガルはボールを支配して攻めるも、シュートが出来ない。
前半、ポルトガルは右サイドバック、ミゲルの強烈シュートや、
マニシェのミドルシュート、パウレタのミドルシュートなど、
遠目からのシュート中心にチャンスを掴みます。
ギリシャは右サイドバック、セイタリディスが上がってきて、
そのクロスから始まって、細かいダイレクトのパス交換から、
ハリステアスのシュート、サイドからフリーになった
ブリーザスのクロス、ヤンナコプーロス飛び込むも前で
GKリカルド、キャッチというチャンスがありました。
しかし、前半39分、ポルトガルはアクシデントが起きます。
この試合、良いアクセントになっていた右サイドバックの
ミゲルがDFと交錯して腹部を負傷。
途中交代となってしまいます。
代わりにこのギリシャとの初戦でのミスからスタメンを
外れた、パウロ・フェレイラが入ります。
後半もボールを支配して攻めるポルトガル、
守りから速攻のギリシャという形で試合は進みます。
クリスティアーノ・ロナウドのパスカットからパウレタ
のシュートなど、パスカットからのカウンターを狙います。
しかし、ギリシャも人数がゴール前に残り、上手く
スピードダウンさせ、味方がすぐ戻ってくるので、
カウンターになりません。
そんな中、セイタリディスの大胆なオーバーラップから
この試合初めてのCKを取ります。
このCK蹴るのはバシナス。
CKの目測を誤ったGKリカルド、中央で待っていたのはハリステアス、ヘッド!!
コスティーニャとリカルド・カルバーリョも
少しかぶり気味ながらマークに行くが充分ではなく、
シュートはゴールへ!!
ゴーーーール!!
初めてのCKでギリシャが先制。
またしても先制されてしまったポルトガル。
ここから攻撃態勢をより強めていきます!!
パスカットからクリスティアーノ・ロナウドのミドルシュート!!
これはGKニコポリディスがセーブ!!
そして、ポルトガルベンチが動きます。
ポルトガルはコスティーニャに代えてルイ・コスタ投入。
デコ、ルイ・コスタのWトップ下体勢に両サイドのフィーゴ、
クリスティアーノ・ロナウドの超攻撃態勢へ!!
ルイ・コスタはドリブルでサイドを突破したり、
中央から両サイドへボールを散らしたり、
ミドルシュートを狙ったり、
相手のパスをカットしてカウンターの起点になろうとしたりと、
勝ちたい、なんとかしたいという気持ちが見えるほど、
攻守に動き回ります。
そのルイコスタのパスカットからフィーゴが抜け出し、シュート!!
しかし、GKニコポリディスが正面でセーブ。
ギリシャも時に鋭いカウンターからゴールを狙います。
ポルトガルは両サイドバックもどんどん上がり、
サイドからのクロスを増やしますが、
ポルトガルのサイドからのクロスは、デラスを
中心とする空中戦の強いギリシャDFに跳ね返されます。
ギリシャは徐々に3トップの両サイドも守備に戻って、
守りにいきます。
ルイ・コスタは遠目の距離からもシュートを狙います!!
さらに、ポルトガルはパウレタに代えてヌーノ・ゴメスを投入。
3枚目のカードを切って勝負に出ます!!
ポルトガルは、ルイ・コスタの伝家の宝刀、
センターサークル付近からの浮き球キラーパスから
クリスティアーノ・ロナウドがダイレクトシュート!!
しかし、これはゴール上へ打ち上げてしまいます。
さらにポルトガル。
フィーゴが3人のマークを抜き去り、クロス!!
しかしGKニコポリディスがキャッチ。
さらにポルトガル。
サイドからのクロスのこぼれ球をルイ・コスタ、ミドルシュート!!
しかしゴール右へ大きく外れます。
ルイ・コスタが入ってからはルイ・コスタが頻繁にボールを受け、
チャンスを創出します!!
さらにポルトガル。
フィーゴからルイ・コスタ、そして左にぽっかりスペースが出来て
ヌーノ・バレンテフリーで上がって来る、ルイ・コスタがスルーパス、
ヌーノ・バレンテ、フリーでクロスを上げるがギリシャDFクリア!!
今度はルイ・コスタの十八番!!
グラウンダーのキラースルーパス、クリスティアーノ・
ロナウドが抜け出して、シュート!!
しかしギリシャDFに当たってゴールならず。
さらにリカルド・カルバーリョ、オーバーラップから
ミドルシュート!!
しかしGKニコポリディスがパンチング。
そこにポルトガル詰められないでギリシャがクリア。
さらにさらにポルトガル!!
ペナルティエリア内、狭い中を細かいパスで繋ぎ、
フィーゴがシュート!!
しかしギリシャDFに当たり、惜しくもゴール左へ・・・。
ギリシャDFを崩すため、考えられる全てを行い、
なんとか同点を狙うポルトガル。
そこをなんとか崩れず粘り強く守るギリシャ。
ロスタイムは5分。
しかし、ギリシャに上手く時間を使われ、タイムアップ・・・。
ギリシャが初優勝!!
そしてポルトガルはアンリ・ドロネー杯に片手をかけながら、
それを惜しくも逃しました・・・。
ポルトガルは一度のミス、集中力を欠いた一瞬に泣きました。
あの唯一の得点シーンでは、TVからリカルドや
リカルド・カルバーリョがあまり声を出してないように見えました。
それを「大丈夫かな?」と不安な気持ちで見ていたら・・・。
あのシーンでなぜか声が出ず、集中力を少し切らしてしまったのが
本当に残念です。
リカルドはそれまで、あまりピンチがなかったために、
あのシーンで目測を誤ってしまったのも何か皮肉ですね・・・。
味方が攻めてる時はGKが一番難しい時だということを、
改めて思い知らされました。
そしてポルトガルで痛かったのはミゲルの負傷退場。
これはこの試合でオーバーラップから良いアクセントに
なっていたミゲルを失ったことも痛かったし、
それによって交代枠を一つ使わざるおえなかったことも
同じくらい痛かったです。
ミゲルと代わったパウロ・フェレイラも良いサイドバックですが、
彼は攻撃面ではクロスの精度と技術で勝負するタイプ、
ミゲルはスピードを武器に縦に抜けていくタイプでした。
この試合に関してはミゲルのスピードにギリシャのフィッサスが
手を焼いてるように見えました。
そしてミゲルはサイドラインを駆け上がるだけでなく、
ゴールに向かって上がっていってシュートする場面もありました。
この動きがギリシャはなかなか掴めていませんでした。
それが良いアクセントになり、右サイドはフィーゴと
ミゲルで崩せそうな雰囲気がありました。
その矢先に負傷退場というのはこの試合を分けた
一つの重要な要因だと思います。
「彼がいたら結果は・・・」と思ってしまいます。
さらにここで交代枠を一つ使ったのも後々、痛かった。
おそらくサイドバックの交代というのはプランに全くなかったでしょう。
特に後半、ルイ・コスタとヌーノ・ゴメスを入れた後、
もう一枚交代枠が欲しい!!と思ってしまいました。
もう一枚あれば、シモンを疲れ始めたクリスティアーノ・
ロナウドと代えて、
「ギリシャの足が止まりかけてるところを切り崩せるんじゃないか?」
と思えて仕方なかったんです。
そういう意味で交代枠が2枚しかなかったことが悔やまれます。
それでも、クリスティアーノ・ロナウド、フィーゴ、ルイ・コスタは
素晴らしかったです。
ただ、デコやフィーゴがプレースキックに精度を欠いていたのは
残念でした・・・。
最後の方では、ルイ・コスタのイングランド戦の再現を願い、
祈ってました、両手を顔の前で組んで(笑)。
でも、ミドルシュートは枠を外れるか、ギリシャDFの壁に
当たってしまって、歓喜は訪れませんでした・・・。
でも、ルイ・コスタは彼らしいプレーで最後の攻撃を指揮して、
「これぞルイ・コスタ!!」と思えたので、負けはしましたが、
嬉しかったです。
これでルイ・コスタを代表で見ることはおそらく、
なくなるんでしょうが、彼の彼らしいプレーを短い時間だとはいえ、
名誉のある大会の決勝で見せての引退は彼のこの試合への決意も
含めて、彼らしくて良いと思います。
正直メチャクチャ寂しいですけど・・・(涙)。
でも、ボクはなにがあろうと、一生彼に付いていく所存なので
彼の決意には100%賛同したいと思います。
そして「お疲れさまでした、代表ではあなたのおかげで
色々な経験(苦いモノも泣くほどの感動も)が出来ました。
今回は負けてしまいましたが、あなたは偉大なエウゼビオも
成し得なかった決勝進出を果たし、それに多大な貢献をしたのだから、
胸を張って、誇りを持ってこの大会を締めくくってください。
あなたの胸の銀メダルはこの国の歴史の中で誇るべき
銀メダルであるのだから。」
と言いたいです。
これからは来季どこでプレーするのか、わかりませんが
クラブチームで、「ルイ・コスタここにあり!!」と言う
プレーを期待しています。
ボクはあなたに一生付いていきます!!
改めてもう一度そう誓った夜(朝?)でした(照)。
また、ルイ・コスタは頂点に立てなかったですが、彼の
足跡の後ろには、彼に憧れ、育ちつつあるプレーヤーが
たくさん控えています。
ルイ・コスタ2世と呼ばれるウーゴ・ヴィアナや、
ルイ・コスタと同じベンフィカ出身のチアーゴなどが!!
それ以外にもこの大会を若い選手、また幼い子供達が見て、
「今度は自分達が!!」と思っているはずです。
それが今後、ポルトガルをヨーロッパの強豪にする
原動力になるように願っています。
いや、確信しています!!
エウゼビオやルイ・コスタの無念を、未来の世代が
ポルトガルらしい美しく流れるパスとドリブルの融合した、
素晴らしい攻撃サッカーで晴らしてくれることを!!
ギリシャについては、今度書くであろう、EURO2004の
総評で(引っぱるなぁ〜)
(っていうより、今はギリシャについて書く気になれなくて・・・)
(ギリシャで言えるのはセイタリディス、フィッサス、
カプシス、ハリステアス、デラス、ザゴラキスは良く
がんばったと思う。特にセイタリディスとフィッサス、
カプシスはこの試合の影のMVPだと思います)
(セイタリディスはポルトへ移籍らしいです。
ポルトガルも見るとこ見てますね(笑))。
PS;今回のEUROはいつも以上に楽しめました。
それは「ガルティエとの賭けのおかげ!!」ではなく(笑)
(それもあるにはあるけどね)、
このブログを見に来てくれた方、
時に戦術チックになりすぎたり、時におふざけが
過ぎたり、なんじゃこりゃと言う自分の駄文にコメントを
書き込んでくれた方、
同じくTBしてくださった方、
みなさんのおかげだと心より感謝しております!!
このブログの関係からEUROを通じて知り合えた、
多くのサッカーファンの方やサッカーファンではなくとも、
我々のブログを見ていってくれた方、そんな方達がいてくれると
いうことを励みにEUROを見て、書き続けられたと思っています。
このブログでの交流がなければ、もっと内輪だけの、
話で終わっていた気がします。
(ガルティエとかセッキーとかに話しておしまいみたいな)
(2人に誤解のないように言っておくけど、
それはそれでメチャクチャ楽しいのよ、本気(マジ)で)
この交流でよりサッカーの素晴らしさもわかったし、
色んな見方があることも分かって、ホント楽しい1ヶ月でした。
みなさん本当にありがとうございます。
ってこんなコト書いてますが、
これでこのブログが終わるわけではもちろんゴザイマセン!!
今後は更新が遅れることはあるでしょうが、
もっとサッカー以外にも色々書いていきたいと思ってます。
それこそ、このブログの大本になってるHP、「きになるHP」の
タイトル通り、気になることを、なんでも!!
なので、今後ともなにとぞご贔屓の程、よろしくお願いしま〜す!!
PS2;そういえば、あと2日後には南米選手権
(コパ・アメリカ)スタート。
う〜ん、サッカーもまだまだやってるんだよねぇ〜〜。
どうしよう?
自分の好きな南米のアルゼンチンとブラジルだけでも
チェックしようかな(笑)!?
(まだサッカーから抜け出せそうにないサッカークレイジー、
ミヤ10COSTAでした)
(トホホ・・・また寝不足かな(笑))。
読んで頂いてありがとうございます!
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よろしくお願いしますm(__)m
The following two tabs change content below.
ど~も~。きになるブログ新メンバーとして書き込むこととなりました、ミヤ10COSTAで~す。 どうぞヨロシクお願いします。 サッカーを中心にガルティエに負けないように、映画や音楽、時事ネタから果ては芸能スキャンダル、アイドルネタまで(笑)、お気楽に色々書き込もうと思ってるので、お気軽にお気楽に読んでもらえるとうれしいで~す。
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