酒は飲んでも飲まれるなという話(かどうかは微妙)

健康
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 さてさて皆さま、いよいよいよ年末となりましたね。年末と言えば唾棄すべき悪習楽しい忘年会の季節であります。一年の労をねぎらい(ところでこの「労をねぎらう」という言葉、漢字で書くと「労を労う」となるのですが、これは日本語として正しいのでしょうかね)、イヤなコトをスッパリと忘れ、ついでに酔った勢いの悪逆非道も忘れ、あげく年明け出社してみれば自分の机がなく、アレアレトホホと会社を去り、やがて同僚に忘れ去られるという、恒例の年末行事であります(一部妄想アリ)

 確かに気心の知れた仲間と酌み交わすのは楽しいですが(あくまでも「気心の知れた仲間」ですよ)、毎日毎日あちらこちらの忘年会に顔を出してイケイケドンドンと酒を飲んでいては、ハルコさんばりの酒豪であっても、さすがに身体が悲鳴を上げてしまいます。頭痛、吐き気、下痢、便秘、めまい、倦怠感、蟻走感(おおげさ)

 そこで今回は忘年会シーズンに向けて、私なりの「お酒を飲む時に準備しておくと良いもの」を老婆心ながらお話させていただこうと思います。もちろん個々の事例は個人の感想ですよ。念のため。ちなみに今回、最初は「狂乱の年末を迎える人類へ」というタイトルを考えましたが、あまりにも中二病なのでやめました(蛇足)

 

 

 い:なんか食っておく

 これは結構有名ですね。胃の粘膜には粘液が張られており、これにより胃酸で自分自身を消化しないようにしているのですが、アルコールは胃の粘液を壊し、胃の粘膜を傷付ける作用があるのです。

 しかし事前に何か食べておく、あるいは食べながら飲むと胃の粘液の量が増加し、多少のアルコールでもフォースフィールばりに胃の粘膜を守ってくれます。実際、空きっ腹にお酒を飲むと、実に実に大変なことになりますので、何も予定のない休日に試してみることをお勧めします、きっと悪酔いして後悔するから。

 

 ろ:チェイサーを用意しておく

 バーとかに行くと、お酒と一緒に小さなグラスに入った水を出されることがあります。あれは「チェイサー」、最近の日本では「和らぎ水」と呼ばれるものです(本来、お酒を飲んだ後に飲むものは全て「チェイサー」と言います)お酒を飲んだ後にこの水を飲むことで胃の中のアルコールを薄め、胃腸が荒れるのを防ぎ、ひいては悪酔いを防ぐものなのです。

 「水なんか飲んでたら、酒の味が薄まるわい!」という酒豪の方もおられるでしょうが、水を挟むことで口がリセットされ、案外より深く酒の味が分かるものなんですよ。余談ですが、ジャスで「ストレート・ノーチェイサー」という曲がありますが(私の大好きなモンクの曲)、このチェイサーも「お酒を飲んだ後に飲むもの」のことで、つまり「(酒を)ストレートで、チェイサーはいらねぇ」という男臭いタイトルなのです。

 

 さてここからは忘年会が終わった後のお話です。

 

 は:腸に良いものを取っておく

 お酒を飲むと翌日お腹がユルくなることがあります。これはアルコールが食べ物の消化を妨げた結果と言われています。また逆に便秘になることもあります。こちらは肝臓でアルコールを分解する際に水が必要になり、便に含まれるはずの水分も取られてしまったからと言われています。

 いずれにしても、お酒を飲むと何かしらの「ウンコピンチ(直球)」に陥るわけです。ですからお酒を飲んだ後に、乳酸菌飲料(○クルトとか)や整腸剤(ビ○フェル○ンとか)などを取っておくと、腸の調子が整えられ、翌日めでたくいつものお通じを迎えることが出来ます。

 

 に:枕元に水を置く

 夜中、猛烈な喉の渇きに目が覚める。しかし身体はアルコールでやられて随分とダルい。眠ろうと努めるものの、喉の渇きが気になって仕方がない。しかし起き上がって水を飲みに行くにはダルすぎる…。そして朝までまんじりとも出来ず、眠気とダルさにウンザリするのです。

 このように、お酒を飲んだ後は猛烈に喉が渇くものです。これは先述のようにアルコールの分解に水が使用されるからであり、飲酒から一日程度は多かれ少なかれ脱水症状に見舞われます。これが起きている最中ならば水なりスポーツドリンクなり酒なり(ダメな例)飲めば良いのですが、寝ている最中では水分を取るために完全に覚醒して、しかも起き上がらなければならず、これは非常に面倒です。

 ですから、寝る前に枕元に水を用意しておきましょう。これで夜中に喉の渇きで目が覚めても、サッと喉を潤して眠りにつくことが出来ます。この工夫は私の知る限り江戸の昔より行われており、江戸っ子達は枕元に土瓶を用意して夜中にラッパ飲み(?)していたようです。また酒飲みが執拗に水を欲しがる様を「酒飲みの水は死に水」と揶揄する言葉があったそうで、なるほど、昔々より酒と水とは密接な関係があったようです。

 

 ほ:運動する

 はてさて効率よくアルコールを分解するにはどうしたら良いか?現在、様々な「お酒を飲む前に」という触れ込みのサプリはありますが、結局我らが肝臓に頑張ってもらうしかないのです。で、肝臓に頑張ってもらうにはエネルギーである栄養分が必要であり、また分解されたカスを腎臓に持っていってもらう必要もあります。

 さてこの2つ、エネルギーの補給もカスの排出も、つまりは血管を通して行われるわけです。ですから血行を促進させれば、それだけ肝臓の働きも活発になり、アルコール分解も促進されるわけです。が、お風呂やサウナのような急激な血行促進はアルコールでダメージを受けた身体にはかえって良くありません。

 ですから散歩をしたり、ストレッチをしたりと、少し汗ばむ程度の軽い運動をすると効果的なようです。加えて、お酒を飲んだ後の血液はドロドロの状態と言いますから、運動による血行促進をスムーズなものにするためにも、ここでも十分な水分を取ることが好ましいと言えます。

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。全部実行することは人類には不可能ですが、どれか一つでもお試しいただければ、少なからず効果を実感していただけると思います。これからの忘年会シーズン、どうぞ息災でお過ごしくださいね。

 

 

 ~おわり~


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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