タイムリーな話題

トドメ氏の小話
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「山田~!」

「なんだよ鈴木。今度は何のトレカだよ。」

「今回はトレカじゃねぇ!もっとタイムリーな話題だ!」

「時事ネタはすぐ風化するからブログ向きじゃないぞ。」

「まぁ、そんなメタなツッコミはするなよ。」

「で?タイムリーな話題って?」

「…終わるな、平成!」

「なるほど、タイムリーだ。終わるなァ、オレ達の時代が。」

「まぁ、別冊に移って連載は続くんだけどな。」

「…何のマンガかは突っ込まんが、で?」

「うむ!新しい時代を迎えるにあたってェ!新しい元号を考えましたァ!」

「多分、他のブログでも腐るほど書かれてるネタだな。」

「ネタ切れはブログの宿命だからな。オレなりのネタ提供と思いたまえ。」

「…まぁいいや。で?どんな元号?…あ、さては…。」

「…!オレの心を読んだのか?エスパー?」

「残念ながらオレの苗字は伊藤ではないし、無論サイキック5でもないのでな。いや、萌え大好きなお前のことだからなぁ…。」

「むぅ、さすが安楽椅子探偵の弟子。」

「そんな師匠はおらんが、多分、萌えキャラの名前を元号にしようと考えただろう。この間のコトネとか、そう、『コトネ元年』とか。」

「…確かにコトネは魅力的だ。しかし彼女はオレが愛する数多のキャラの中では如何せん、二軍だ。彼女はオンリーワンだが、ナンバーワンではないのだよ。」

「名言っぽいが罵詈雑言だな。ひとでなしだ。」

「二次元だからね。まぁ、それは良いから話を聞きなさい。」

「はいはい。」

「発表します!新しい元号は…『平成2』です!」

「…へいせいつー?」

「うむ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編は何だったかね。そう、『バック・トゥ・ザ・フューチャー 2』であった。そうだな?」

「…あぁ。」

「『ファイナルファンタジーX』の続編は何だったかね。そう、『ファイナルファンタジーX-2』であった。そうだな?」

「いや、『ファイナルファンタジーXI』だろ。」

「このように、後に続くものには『2』、『ツー』が付くものなのだ。」

「『猿の惑星』の続編は『続・猿の惑星』だったぞ。」

「うるさい!うるさい!たった今、平成の次の時代は『平成2』となったのだ!」

「分かった!分かったから腕を振り回すな!小学生か!」

「分かってくれたか、強敵よ。」

「お前ホントに『北斗の拳』好きだな。あと『強敵』と書いて『とも』と読ませるなら、ルビを振れ。文章上では分からん。」

「分かってくれたか、強敵(とも)よ。…こうか?」

「メタな要求を聞いてくれてありがとう。で?なんで『平成2』?」

「面白いから。」

「おも…っ!」

「そう、面白いから。頭の良い君のことだ、何がどう面白いかはスッカリバッチリ分かっているだろう?」

「…ごめん、ちっともサッパリ分からん。」

「そうか、知らざぁ言って聞かせやしょう。この『平成2』は声に出したところで、何一つ面白くないのだ。」

「言ったッ!自分で面白くないって言ったッ!」

「黙れ、下郎ゥ!」

「すみません。続きをお聞かせください。」

「よいか士郎、確かに『平成2』は口に出しても面白くはない。」

「海原先生になったッ!」

「しかし、文字に起こした時、『平成2』は麗しき乙女の輝きを放つのだ。」

「お前の思い浮かべる乙女ってのは、十中八九別次元なんだろうが、ふむふむ。」

「例えば『平成2』が始まって10年後、うぬはどのように年号を書く?」

「え?そりゃ『平成210年』って…、ああああぁああぁああッ!」

「分かったか、『平成210年』はパッと見、『へいせいにひゃくじゅうねん』にも見えるし、『へいせいつーじゅうねん』にも見える!したがって、すぐには何年か分からぬ!」

「うわぁああ、不便!」

「確かに不便!しかし愉快!むしろ痛快!」

「とどのつまりは不愉快な気がするが。」

「他にも『昭和3(しょうわすりー)』『大正21(たいしょうとぅえにーわんぬ)』『明治0.(めいじれいてん)』などがあるぞ。」

「小数点の年数って何よ…。」

「どうです!」

「…帰りにブラックサンダーアイス食わねぇ?」

「行くぅ~。」

~おしまい~


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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