いにしえゲーム血風録 おっ、一軍復帰? テトリスの子供達

いにしえゲーム血風録
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 世の中には幾多数多のゲームがございますが、スマホゲームが隆盛を極める昨今、多くの方たちが遊んでいるジャンルと言えばいわゆる「落ちモノパズル」ではないでしょうか。前シリーズ「回顧録」ではその中でもある程度マイナーな落ちモノパズル「コラムス」をご紹介いたしました(というのも「回顧録」は「マイナーゲームを紹介する」というコンセプトだったから)が、本シリーズ「血風録」は「敢えてメジャーを」ということで、恐らく世界で最も有名であろう落ちモノパズル「テトリス」のお話をしようと思います。

 …が、そこは天邪鬼な「血風録」です、フツーにテトリスの紹介なんかしません。今回は日本で発売された「亜流テトリス」の数々をご紹介、題して「テトリスの子供達」であります!

 

 それでは亜流の皆様をご紹介する前に、一応「テトリスってナニ?」ってところからお話しましょう。テトリスはロシアの科学者が1984年に教育用として開発したソフトで、日本ではセガがライセンスを取得して1988年にAC版を発表しました。

 ルールは4つの正方形で出来たブロック(正式名称:テトリミノ:全7種類)が10×20の縦長フィールド上部から落ちてきますので、これをボタンで回転、レバー左右の平行移動、レバー下の高速落下で操り、上手く組み合わせて横のラインを埋めていき、横のライン全て埋まるとそのラインが消える、というもの。出来るだけ隙間なくテトリミノを組み合わせていくことが生き延びるコツであります。

 一度に多くのラインを消すほど高得点になり、最大4ラインを同時に消すこと出来ます。また時間経過によってテトリミノの落下速度が速くなり、一番上まで積み上がるとゲームオーバー。サルがぶっ倒れます。文字にすると意外にサッパリわからんちんなので、プレイ動画をご覧ください。

 

1988 [60fps] Tetris 999999pts Line999 Lv99

 

 なんでしょうね、サル…。それはさておき、このゲームは鮮やかな色彩にカンタン操作、分かりやすいルールと妙に耳に残るBGMのおかげで大ヒットし、その後の日本におけるテトリスのお手本となり、大流行しました。

 その後任天堂がGB版のテトリスを発売、こちらは対戦モードが装備され、巷ではヒートアップによるリアルファイトが後を絶たなかったと言います(んなわけない)(一応アーケード版の前にBPS(日本初のRPG「ブラックオニキス」を作ったエライメーカー:いろんな意味で激ムズ)からFC版が発売されている。なかなかゲージツ的な操作系が特徴)。そして以後、日本独自のテトリスが花開いていくことになります(でもアリカの「テトリス・ザ・グランドマスター」はムズ過ぎ)

 私はGB版は文字通りサルのようにやり込みましたが、AC版は猛者達がシノギを削っていましたので、遠目から傍観するのがやっとでありました。なんでしょう、熟練プレイヤーの後ろ姿には何かしらのオーラを感じたものでして、それだけでも見学する価値がありました。が、どいつもこいつも長時間プレイが当たり前でしたので、ゲーセン側としては堪ったものではなかったでしょうねぇ。

 

 さてこの大ヒットに気を良くしたセガがテトリスのルールはそのままに、プレイに明確な目的を設けた続編を開発します。それが1989年に発売された「フラッシュポイント」でありました。

 このゲームは面クリア型で、テトリスではゲーム開始時にはフィールドに何もありませんでしたが、本作ではいくつかの(面によっては大量に)積み上がった状態であり、そのうちのいくつかが光っています。これを全て消せばクリアとなります。なりますが、タチの悪いことに全100面。常軌を逸するほど長く遊べる作品となっています。

 しかしこの手の面クリア型パズルゲームの王道として、低次面はこちらが心配になるほど簡単ですが、高次面は連コインも辞さないレベルの極難易度でありまして、例えば光るブロックが複数ある場合、どこから消すかを考えないと後々ブロックが積み上がって瀕死に陥ることがしばしばあります。

 さらにはテトリミノの回転法則(というのは、テトリミノは「回転」しているのではなく、構成している正方形が「移動」しているので、見た目引っ掛かりそうな隙間でも回転させることが出来る場合がある、らしい)を熟知しないとクリアするのにとてつもない遠回りをしなければならなくなる場面が頻発するのです。

 それにしてもやっぱり文字ではわからんちんですから、ここでプレイ動画をご覧いただきましょう。非常に簡単そうに見えますが、もちろんそんなことはあり得ません。しかし世の中には景清のような剛の者がいるものです…。

 

フラッシュポイント (Flash Point) 高画質版

 

 なんか今ならマリオメーカーみたいにネットで自作面をやりとり出来そうですねぇ。でもフィールドの広さが有限ですから、すぐに頭打ちになるかもしれませんが。私もダライアス外伝の合間にプレイしてみましたが…、元祖セガのテトリスをカンスト出来ないヘタレには荷が重く、せいぜい20面がやっとでありまして、「コラムスで3時間粘った方が良かったやもしれぬ」の歯噛みしたことが何度もありました(1プレイ50円だったけど)

 

 さてこのフラッシュポイントも人気が…あったのかなぁ。あんまりプレイする人は見かけませんでしたが、ともあれ更なる続編がセガによって作られます。フラッシュポイントがどちらかと言えばチマチマと戦略的に消していく内容だったからなのか、次作では大量消去の快感が前面に押し出されました、それが1990年に発売された「ブロクシード」であります。

 このゲームは元祖と同様にエンドレスで、ひたすらブロックを消していくことになります。が、本作の重要フィーチャーとしてパワーブロックというものが存在します。パワーブロックはテトリミノの中に含まれて(ブロックに文字が書かれている)登場し、通常通りラインを揃えて消すと様々な効果が得られます。効果は以下の通りであります。

 

・F:フリッキー

 画面上部よりセガのACTより「フリッキー」が登場。左右で移動でき、ボタンを押すと1マス分のブロックが1つ、真下に落とされる。落としたことでラインが揃えば消すことが出来る。フリッキーはテトリミノ同様、少しずつ降下し、地面やブロックに接すると消える。調子に乗ってヘンな地形を作らないように

・S:ショット

 画面上部より衛星が登場。左右で移動でき、ボタンを押すと弾を真下に発射、ブロックを消すことが出来る。全てのブロックを消すと全消しボーナスが入る。衛星はテトリミノ同様、少しずつ降下し、地面やブロックに接すると消える。ファミコンロッキーばりの連射が試される

・B:爆弾

 画面上部より爆弾が登場。左右で移動でき、地面やブロックに接すると爆発、周囲のブロックを吹き飛ばす。爆弾はテトリミノ同様、少しずつ降下する。エフェクトのわりには効果は地味

・16:16トン

 画面上部より分銅が出現。オパオパのアレ。左右で移動でき、地面やブロックに接すとその下のブロック全てを押しつぶす。分銅はテトリミノ同様、少しずつ降下する。綺麗に整地しているところで出現すると逆に困る

・4:4ライン

 フィールド上の最上段から4ライン、一段おきに消すことが出来る。効果は微妙

 …と、各々効果は一長一短ではありますが、有利になることは確かであります。やっぱり文字ではわからんちんなので、ここでプレイ動画をご覧ください。アイテムを最大限に生かす素晴らしいプレイであります。

 

1990 [60fps] Bloxeed 999999pts

 

 これまではひたすらテトリミノを組み合わせることでしか抵抗が出来なかっただけに、これらアイテムの効果はとても楽しいものでした。特に衛星は破壊の美学でしたねぇ…。

 しかし、ということは、逆にプレイヤーに不利になる条件もあるわけで、一定時間経つと地面から1ライン分ブロックがせり上がってきます。またテトリミノの落下スピードもみるみる早くなっていきます(ということはフリッキーや衛星の落下速度も上がり、上手く使いこなせなくなる)。

 この「プレイヤーに不利な仕様」の効果は絶大でして、元祖で長々とプレイしていた猛者達でも手を焼き、加えて想定外のアイテム出現によってプレイ方針が大幅に狂い、結果自滅していく方々が続出しておりました。かく言う私はそんなことは気にせず、無邪気に衛星の乱射を楽しんでおりました。あと、フラッシュポイントに比べ、BGMがとても印象的でした。あぁ、平和だなぁ…。

 

 ということで、取りあえずセガによるリメイクというかリミックスは以上となるのですが、最後のおまけとしてこちらをご紹介いたします。

 

ジョイジョイキッド ラッド60 アム60 全120フロア 3時間53分38秒でクリア

 

 1990年にSNKより発売された面クリア型パスル「ジョイジョイキッド」であります(動画は海外版です)。ルールはテトリスに準拠しておりますが、ブロックを消して道を作り、フィールド下部に位置する気球を最上部まで導けばクリアとなります。

 またブロックを消した後の挙動も異なっており、テトリスでは消したライン分しかブロックは落下しませんが、本作では無制限に落ちます。また一定数ブロックを消すとゲージが増え、全部溜まるとSTGのボンバーのように気球の周りのブロックを消すことも出来ます。

 なかなか斬新なゲーム性なのですが…非常にむつかしいです。つまりブロックを消す落ちモノとしてのパズル性と気球を導くチクタクバンバン的なパズル性が混在しているため、異なることをいっぺんに考える必要があり、これが実にこんがらがるのです。実際私も何回かプレイしましたがたちまち混乱し、あっという間にゲームオーバ、他のプレイヤーも次々と討死したという、なかなかの激ムズゲームでありました。これは刹那なゲーセンではなく、じっくり家庭用だったかもしれませんねぇ。

 

 ということで、駆け足ではありましたが、テトリスの子供達をご紹介いたしました。が、結局元祖が一番ゲームとして成立していたような…?しかし変化球なゲームもやはり楽しいものです。今回ご紹介した顔ぶれをどこかで見かけましたら、是非プレイしてみてくださいね、いろんな意味で驚きますから。

 

 それではまた、二十一回表でお会いしましょう。

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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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