私達の世代(つまりおっさん)の「魔界村」というと、それはほとんどもれなくファミコン版(FC)を指すわけで、私のファースト魔界(へんな日本語)もFCの魔界村でありました。が、くどいようですが、当時私はFCを持っていませんでしたから友人宅で眺めるしかなく、プレイする機会も片手で足りるほどしかありませんでした。ですから発売当時にクリア出来たわけもなく、時は下って大学生の頃、混迷の20世紀末へと流れていきます(おおげさ)。
さて東京に居を移し、地元同様にゲーセン通い、とはなりませんでした。というのも、これも繰り返しになりますが、世は空前の格ゲーブームでありまして、波動拳すら出せない私にはちっとも面白くなく(ゲームそのものが面白くないわけではないですよ)、当然の帰結としてゲーセンから足が遠のいており、代わりにコンシューマで遊び倒す毎日になっておりました。
これが最新マシンだけとなるとソフト購入代がえらいことになりますが、近所にSFC(スーパーファミコン)やらPSやらのレトロゲーム中心の中古屋がありました。丁度一念発起して買ったPS2がありましたし(PS2はPSのソフトも遊べる便利マシーンだった)、地元の友人から譲り受けたSFCの本体もあったおかげで、何の問題もなく過去の名作に低価格で触れられるという「僥倖ッ…!」に見舞われ、おかげで「イース」やら「DOOM」やら「スーパーマリオRPG」やら「真・女神転生」やら「moon」やら、それはもう遊び倒しておりました。
結果私は思ったね、「昔のゲーム面白れぇ!」と。そうなると目先は過去へ過去へと移っていくのは自然の摂理でありまして、私は小学生の時に遊べなかったFCが気になり始めていました。しかし件の中古屋にはFC本体はありませんし、ソフトも見当たりませんでした。
で、どうしたか。大学の友人に「FCあったら貸して」と聞いて回ったのです。で、あったね!ソフトもあったね!みんな物持ちが良いね!で、いろんな方から借り受けまして、いよいよ愉快なFCライフが始まり、「ロードランナー」や「スーパーマリオブラザーズ3」などの王道から「アタックアニマル学園」などの珍品、あとなんでかみんな持ってた「火の鳥・我王の冒険」なども遊び倒しました。
そしてここは東京です。東京にはゲームソフトが唸るほど集まっている魔都があります。そうです、秋葉原です。私は週末になるたびに東京郊外から電車に乗り、秋葉原まで足繁く通い、色々様々多種多様なソフトを買い漁りました(ついでにトライに寄ってダライアスとナイトストライカーを遊んだなぁ)。そしてある日、フト店の棚を見ますと、ありましたありました、魔界村です。
一応地元のゲーセン「キャロット」で2作目である「大魔界村」はクリアした私は、一度は初代をプレイしてみたいと思っていました。それでなくても小学生の時にプレイ出来なったわけですから、私は迷うことなく購入し、下宿へと戻りました。
さて私は買ったソフトは何が何でも、ネットの攻略情報を盗み見ても、クリアするという決意がありました。「マリオ3」もワープなしで全コースをクリアしました。まぁ「チャンピオンシップロードランナー」は吐きそうになりましたが、ともあれ魔界村に関して結論から言いますと、「無理」でした。
後にネットで知ることになりますが、FC版の魔界村の移植度はヒドイものでした。グラフィックはそこはFCですから仕方ありませんが、ボタンを押してから我らがアーサーが反応するまでにちょっと間があったのです。つまり少々先読みしながらプレイする必要があり、これはアクションゲームにおいて致命的、それでもなくてもむつかしい魔界村をよりむつかしくしておりました。
「これは、おいには、無理ばい…。」
力なく肩を落とす私。こんな古いゲームがゲーセンに、さしもの秋葉原にも置いてあるわけもなく、私は初代のクリアを諦めたのでした。
しかし、宿命とは不思議なものです。肩を落とした数か月後、私はファミ通誌上でこんな情報を手に入れます。
「カプコンジェネレーション:往年のカプコン作品がPSで復活!」
つまり「ナムコミュージアム」のカプコン版が出るというのです。これはもしや詳細を調べますと、カプコンジェネレーションは全部で5本リリースされ、vol.2は「魔界と騎士」と銘打たれており、これにはAC版の「魔界村」と「大魔界村」、それにSFC版の「超魔界村」の3本が収録されているという、魔界マニアにはたまらない1本となっていたのです。
まさか初代のAC版に触れる機会が訪れるとは…!私は発売日には家電量販店に飛んでいき、飯も食わずに電源オン。まずは肩慣らしとばかりに慣れ親しんだ「大魔界村」をプレイしました。久しぶりなので少々ミスしましたが、3回目のプレイでオールクリアいたしました(コンティニューはしてませんよ)。
さあ!いよいよ!満を持して!初代魔界村のプレイするズラ!
続きます。
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