ショーの裏側見せますの巻 (映画「地上最大のショウ」)

映画
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 今回お話する映画は「地上最大のショウ」。毎度お馴染み、BSで見て面白かったのでご紹介させてください。私のことですので、監督が誰とか、俳優が誰とかは一切触れず、ネタバレも気にせずに、見て思ったことを記すだけですので、ご了承ください。では簡単なあらすじを。

 

 世界最大のサーカス団「リングリングサーカス」は、空中ブランコののスター、ホリーを中心に絶大な人気を誇っていた。ホリーの恋人でありサーカスの座長であるブラッドは更なる人気を勝ち取るため、伝説のブランコ乗り、セバスチャンを招く。勿論古参のホリーは面白く思わないが、しかしセバスチャンの神業を目の当たりにして、次第に心惹かれていく…。

 

 本作は巨大サーカス団の興行とその内幕を描いた群像劇なのですが、群像劇だけあって登場人物が非常に魅力的です。華やかなサーカスを徹底したビジネスの目で見つめるブラッド。スポットライトを浴びて艶やかに微笑むホリー。伊達男の名がシックリくるセバスチャン。そして謎めいた愛すべきクラウン、バトンズ。そして実に個性的なサーカス団の面々。

 彼らそれぞれに思惑があり、己の技のみを頼りに生き抜いていく姿は、それだけで素晴らしい個人劇ですが、彼らがそれぞれに絡み合うことで、複雑かつエネルギッシュな群像劇となっています。

 これに劇中では幾度もサーカスの興行シーンが差し込まれますが、これが実に本格的で、本物のサーカスを見ているかのような臨場感がありまして、例えばホリーとセバスチャンのブランコ対決のシーンは見ていて本当にドキドキしてしまいました。

 更にはサーカス興行の裏側も取り上げられ、夢の舞台がいかに作られるのかといった、ある種ドキュメンタリー的な側面もこの作品は有しています。なんというか、オトナの本気は本当に夢の世界を作り上げられるというか、エンターテインメントの魂を見せつけられた思いです。

 そして物語終盤に起こるサーカス団最大の危機。これが本作の劇映画としての盛り上がりを演出し、華々しいラストへと駆け抜けていきます。

 つまり本作は劇映画としての面白さに、サーカス興行やその舞台裏といったリアリティが加わって、実に説得力のある出来栄えとなっており、見終わった後にはまるでこのサーカス団の一員であったかのような感覚を抱いている自分を発見することになるでしょう。

 

 ということで、極上のエンターテイメントである本作、興味を持たれたなら是非ご覧ください。


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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