アーセナルvsフルアム、消化試合とはいえ、アーセナルの無敗記録と、稲本が古巣との試合に先発と注目する要素がありました。
試合の方は、ファンデルサールがゴール前で切り替えしたのをレジェスがかっさらい一点を取り、結果としてその一点が決勝点となりました。
試合自体はアーセナルはさすがに優勝を決めたあとということもあり、無敗記録はありますが、リラックスしている様子でした。
アンリなどは、にこにこして、試合を楽しんでいた様子。まぁ、今までピリピリした試合の連続でしたからね。たまにはこうやってフットボールを楽しむ試合もあってもいいのではないでしょうか。いやでも、この後にユーロ2004という緊張の連続の大会が待っているわけですからね。
最期には、優勝メダルをもらう条件である、リーグ10試合出場のために、アリアディエール、キーオンを出す余裕がありました。
結果として、アーセナルはリーグ開幕からの無敗を37としました。昨シーズンの2戦を加えると無敗は39試合。こうなったら、ホームの最終戦降格の決まっているレスターを叩いて、88-89シーズンのプレストンのリーグ全戦無敗記録に並びましょう。プレストンの記録は22試合だったらしいので、一つ次元の高い記録達成になりますね。応援しますよ〜。
さてさて、一方のフルアム。
稲本が移籍した去年のシーズンから、稲本が出るであろう試合を見続けてきました。
色々問題があり、間借りしていたQPRのホーム・ロフタス・ロードともこの試合でお別れになりました。来シーズンは本来のホームであるクレイブン・コテージに戻るそうです。本当は新スタジアム建設のために借りたのですが、土地の確保ができなかったりと色々と問題があり、結局数年本来のホームに戻り、検討するようです。いったいなんのために借りたんでしょうか(苦笑)。
さてさて、稲本はフルアムの本来のホームであるクレイヴン・コテージにデビューを飾ることができるのでしょうか。
チェコ戦の素晴らしい出来から、ここ2試合先発することができました。とくに一つ前のポーツマス戦での出来はよかったです。
稲本のこれまでのジレンマというのは、自分の本来のポジションであるボランチの位置での評価が一定していないというところにありました。
稲本は日本でも有数のセンスのあるプレーヤーだと私は思っています。その一方弱点としては、パフォーマンスが安定しないことがあります。そのため、そこに守備の安定がもとめられるボランチの位置でレギュラーをとれていない要因があります。
一方テクニックが高い選手がそれほど多くないプレミアリーグの中にあって、稲本のテクニック・攻撃センスというものは認められています。ボランチで守備にも貢献するプレイをしたい稲本と、その攻撃的センスを評価している監督と、稲本はこのジレンマに苦しんできました。
そのために本来は望んでいない右サイドに起用されたりして、どう動いたらいいのかということに苦しんでいる印象がありました。
しかし、前節のポーツマス戦。確かにポジションでいえば、右のサイドだったのですが、まるでトップの下につくフリーマンのようなプレーぶりで貢献していました。
前節では本当に4ヶ月ぶりに先発で出ている選手なのかというほど、チームメイトからのパスも回ってきていました。このことからも、決してチームで構想外にされた選手ではないということは証明されていると思います。
右サイドから、時にはサイドを変えて左サイドから、時には真ん中からトップに飛び込んでいく。稲本の思い切りのよさが生きた試合でした。稲本はボランチ以外でのプレーに手ごたえを得ているなと感じました。
サッカーは、MFからFWに対してはある程度のユーティリティ性が求められます。その理由は、それぞれのポジションのレギュラー選手が全戦固定して出るということが、疲れや怪我から無理だからです。そのためにそこのポジションを埋めるために人材の流動が必ず起きます。したがって、MFからFWの選手には、本来のポジションとは別に高いレベルでのプレーの出来るポジションをもう一つ以上求められるのです。これはサッカーがチームスポーツであるということと、長丁場になるリーグ戦の宿命といってもいいでしょう。稲本はここにきて、そのポジションを見つけようとしているように私には写りました。
稲本は、今年になって出番が少なくなっていってからも腐ることなく、このチームで自分がどういう働きをできるということを試行錯誤し続けたのでないでしょうか。そのため、数試合をのぞき、出れないまでもベンチ入りする試合も多かった理由だと思います。
稲本も最期まであきらめないということをコメントしており、見ているこちらの方があきらめてしまう状況でも、きっとあきらめずに努力しつづけていたのだと思います。結果がどうなろうと、このことは絶対に自分の財産になるし、いい方向に繋がると信じています。
ここにきてから、稲本のがんばりから、フルアムとガンバの交渉に歩みよりがあるかもしれないとのポジティブな報道がながれました。
ボランチ以外のポジションにも手ごたえを得ている稲本。パスサッカー中心のいいサッカーをやっているチームなだけに、完全移籍のチャンスがあたえられるなら、やってみるのもいいと考えています。厳しい環境にいることでの、精神的・人間的成長、そういったものを望んでいると本人も考えているでしょうから。
完全移籍すれば、いくらがんばっていても、それ以外の要因で、まったく出れなくなってしまったとしても、今度はレンタルではないのですから、その時にまた自分に適したチーム移籍すればいいでしょう。まずは完全移籍を果たすということが次につながることになると思います。
アーセナルの無敗記録なるのか、稲本はプレミアの選手として、日本vsイングランド戦を迎えられるのか、最終戦も注目ですね。
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コメント
フルアムvsアーセナル
プレミアもあと2試合。果たして稲本選手はベンチに入れるか、試合に出られるのか、祈るような気持ちでテレビの前に。あ、スタメン! コールマンよ、ありがとう。
前節と同じくMF5人衆の4-1-4-1(底にジェトゥで、レギー、ディビス、マルブランク、稲本、1トップに
アーセナルは無敗記録更新中・・・
アーセナルが無敗守る プレミアリーグ
イングランド・プレミアリーグ(8、9日)優勝を決めたアーセナルはフラムを1−0で下し、無敗記録を37試合に伸ばした。2位を争っていたチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドは1−1で引き分け、チェルシーの2位が確定。リバ
アーセナル!シーズン無敗で優勝!
凄すぎますな、この安定感。
普通だったら、降格決定チーム相手に先制されて後半に折
はじめまして。
トラックバックさせて頂きました。
今シーズンのアーセナルの強さって何だったんですかね。ヴィルトールもほとんど出てなかったし、ヴィエラも前半戦棒に振ってたし・・・
トラックバック、コメントありがとうございます。
そうですね〜。
無敗できた一つには、プレミアリーグならではというか、ホームとアウェイの差があまりないというのも大きいんじゃないかなぁと思います。
プレミアの場合アウェイ側の相手でも、結構攻めてくれますからね。なので、結構アーセナルとして点が入りやすいというか。これがCLみたいに、アウェイ側のチームが守備をしっかりされてしまうと、点が取れなかったり、アーセナルのリズムにならないなんていう試合も結構ありましたからね。
逆にプレミアでもそういう試合が増えれば、CLのいい予行練習になるんでしょうけどね。
これからもよろしくお願いします〜。