[04-05ベスト16]バイエルンvsアーセナル 1st leg 〜感じた欧州トップチームとの差〜

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ついに欧州CLが再開されました。バイエルンのような名門と決勝Tで戦うというのは私がアーセナルを見始めてからは初に近いです。 アーセナルのスタメンは、左のSBコール、CBキャンベルを欠く布陣。特にDFに不安があるだけにキャンベルの欠場は一抹の不安を感じさせました。一方のバイエルンはバラックを負傷で欠く布陣。 試合開始から、バイエルンはホームらしく、ありったけの力でプレッシャーを掛けてきました。のっけからCLらしく、間違いなく点が入る展開になるような予感を与えました。そのとおりにというか、ガナーズにとっては、まさかの展開に。 開始3分。カーンのロングキックからのボールがそのままゴール前に。ボールが思いのほか伸びてきたのか、トゥレが少し逆をつかれる感じで反応が遅れる。なんとか頭に当てるも中途半端になり、ボールがふわっと後ろに。そのボールがFWピサロへの絶妙のボールになってしまい、ゴール! アーセナルにとってはアウェーであまりに痛い点になってしまいました。 トゥレ、センターバックになってから、単純なミスで失点というのを私が知る限りでは初めて見ました。 バイエルンは最初こそ、猛烈にプレスを掛けてきましたが、その成果があったことに満足したのか、中盤からは引いた展開に。以前01-02の2次リーグでアーセナルは、レバークーゼンとやったことがあって、その時に感じたのですが、ドイツのチームはメリハリがはっきりしています。ここぞという時や、点を取らなければいけないときには、はっきり攻めてきて、落ち着いた時には、はっきりと引くという。なんとも現金なサッカーというか、効率的なというか・・・。 バイエルンもやはりそうでした。ドイツのチームでもバイエルンが一番その傾向が強いと思います。関心するところでは、その経験からくる試合展開に応じたサッカーができるというところですね。ただ、こういったサッカーをすると退屈に陥ることもしょっちゅうです。超満員の試合が多いブンデスにあって、バイエルンはホームの試合にもかかわらず満員にならないことが多いのはここらへんにも要因があるでしょう。さすがにこの試合はCLの舞台でしかも相手がアーセナルということでもちろん満員になっていました。 試合全体を振り返っても、こうした経験が今のアーセナルに一番不足しているところですので、本当に対象的なチームといえるでしょう。アーセナルもこのバイエルンとの二試合はいい意味で経験になることは間違いないです。 アーセナルのフォーメーションは、プレミアと少し変わったものでした。4-3-2-1に近い形。両サイドのMFには、左にレジェス、右にリュングベリ。真ん中というか、センターハーフに近い位置でピレスが自由に動くといった布陣でした。ピレスが右サイドに張る時は、リュングベリがトップ下の位置にいったりと、ここらへんはいつものアーセナルの自由にポジションを入れ替えるサッカーのままです。FWにはワントップ気味でアンリ。後半は、攻めないといけないのもあって、ピレスは右サイドに張る時間が多かったように思います。 前半の中盤までは、アーセナルもうまく攻められないでバイエルンの術中にはまっていました。ボールを持たされているような感じ。しかし、段々とアーセナルも調子が出てきて、前半の後半には、アーセナルらしさがちらほら見れるようになってきました。 この試合、ヴィエラの出来がよかったので、その点は安心しました。長い足をつかったキープは、さすがといった感じ。バイエルンのきついプレスでもヴィエラがいればある程度キープしてくれる。彼のキープが段々ときいてきて、アーセナルペースになったと思います。 後半の開始からも前半最後のいい流れを継承してアーセナルが攻勢に攻めていました。この流れの中で一点取れればと思って希望を持っていたガナーズを打ち砕いたのがセットプレーでした。 後半13分右サイド、ガエル・クリシーのファールから、交代してきたばかりのショルが絶妙のボールをあげピサロがゴール!アーセナルは流れを引き寄せつつあっただけにあまりにいたすぎる失点。ここからは、流れがいっぺんし得点という最良の薬を得たバイエルンの一方的なペースになる。 7分後ピサロが左サイドでキープし、入ってきたフリングスにパス。フリングスはラインぎりぎりまでドリブルし、クロス。逆サイドフリーでまっていたサリハミジッチのゴール!3-0! ひとつのゴールから、一方的な展開へ・・・。 それでも前に出なければならないアーセナルが前に出たところに、さらに、右サイドでキープしたマカーイから、逆サイドがフリーになり、そこに走ってきたフリングスへパスが通り、ドフリーに。これをフリングス、はずしてしまう。あわや4点目。この一点を決められなかったことがこの試合最後に影響する。 アーセナル苦しいながらも攻めるがなかなか効果的な攻めが出来ず。しかし、後半43分、右サイドレジェスのフリーキックから、相手に当たり後ろにボールがふわっとこぼれる。そこにいたヴィエラがループ気味にあわせるも右のポスト。跳ね返りが運よくコロ・トゥレの前に。それをトゥレが決める。開始早々のミスを意図せず返す形になりました。 このゴールはCLのレギュレーションを考えると大きい。4-0と3-1ではあまりに差があります。アウェイゴールが1点あるので、ハイベリーで2-0で完封できればまだ勝つ可能性も・・・。4-0では、たとえホームで4点取っても相手に一点でも与えたら敗退ですからね。この差はあまりに大きい。 バイエルン相手に確かに厳しい状態ですが、ホームでアーセナルが爆発するような試合が出来ればまだ可能性は残っていると思います。 しかし、アーセナルにとっては昨シーズンCLの初戦のハイベリーでのインテル戦0-3以来の完敗でした。 去年のCL敗退でも同じことを書きましたがこのチームの問題は、まずアンリへ依存が強すぎること。そして、試合へ変化をつける選手が不足していること。DFの総合力が欧州レベルにないことなどといったことが問題です。 解消するには、まずアンリまではいかなくとも、サポートできるようなFWプレーヤーの必要性。あと、現時点ではベルカンプしかいない、変化のつけられる選手の存在。特に変化をつけられるというのは特殊な才能なので、育成では難しいかもしれません。この二点は補強に頼らざる終えないとも思います。あとは、みなさんわかっているように、欧州レベルのDF力の育成。この3点がそろわないと欧州でトップに立つことは出来ないと思います。アーセナルの問題はこれら欧州に挑戦する上で必要な選手をスタジアム建設でお金がなく取れないことがあります。逆にいうとこれだけ補強出来ない中、これだけのチームを作っているという言い方も出来るわけです。 ただ、アーセナルは悲観することばかりではないと思います。昨日も書きましたが、セスク、フラミニ、ファンペルジー、クリシー、センデロス、レジェス(ホーム・シックが長引くようだと離脱もありえる)といった若手の存在です。今ちょうどアーセナルは世代交代の微妙な時期にあり、難しい時期というのもあるでしょう。スタジアムが出来るころには、ある程度新しい世代のアーセナルが見えるのかなとも思っています。そして新しいスタジアムが出来れば、入場料収入も増し、補強も行えるようにもなるでしょうし。昨日少し長い目で見ていくというようなことを書きましたが、ここ数年はガナーズにとっては我慢が続くかもしれませんね。成績があまりに悪ければベンゲルの辞任・解任も考えられるでしょうし、新スタジアムが出来て、ある程度体制が出来るようになってから、ベンゲルがまだやるかは微妙かもしれませんね。アーセナルにここまでの体制をつくったことがなによりの成果になるでしょう。もしかしたら、そういう使命をもった監督なのかもしれませんね。 もちろん、まだ今シーズン終わったわけではありません。ホームになんとか一縷の望みをつなげたことで、まだまだわかりませんよ。思い出してください、去年もデポルがミラン相手に大逆転、モナコがレアルに大逆転しました。なにが起こるのかわからないのがフットボール。去年モナコがレアルに勝てると予想できた人は少なかったでしょう。 確かに経験、選手層、総合力的には、バイエルンが上とこの試合ではっきりしましたが、相手よりも弱いチームが勝つなんていうのはしょっちゅうあることですから。結果が出るまで応援したいですね。

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galthie

スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。 好きなチーム:アーセナル 将棋棋力(2016年1月現在) 【将棋ウォーズ】3級 【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ) 【将棋道場】対局数少なく判定出ていません

コメント

  1. バイエルンが強い! ■バイエルン・ミュンヘン強し! 4:30のLIVE中継はレアル対ユーベを見ようと思っていたが、前日遅くまで起きていたので、やっぱり起きれなかったし、起きた時間には残り20分頃だったので、まだこの試合はまともに見ていない。ということで、その後の録画放送で見たバイエ
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