ということで、今回は恒例「好きなものを褒めちぎる」としまして(前回はもちろん「ドクターペッパー」であります)、ウィルキンソンの炭酸水のお話を一方的にさせていただこうと思います。逃げるなら今のうちです。…おや、逃げませんね。…戻れなくなりますよ?(安い芝居)
私のようなおっさんになりますと、ウィルキンソンと言えば例の「クソ辛いジンジャエール」が真っ先に、いの一番に、頭上の豆電球がポカーンと点くがごとくに思い浮かぶわけですが、言われてみれば(誰に?)昔からウィルキンソン製の炭酸水をあちらこちらで見たような気がします。見なかったような気もします。むしろ見なかったことにしようと思ってます(ウソ)。
しかしこの「クソ辛いジンジャエール」は箱で買うほど大好きなクセに、炭酸水の方には全く興味を示していなかったポンコツな私なのですが、何を思ったか(何も思っていない)「そういえば、この『ウィルキンソン』の炭酸水ってどんな感じなのかしら」(存外思っていた)と完全に野次馬根性丸出しで半年ほど前に初めて購入し、以後ズッポリシッポリとはまってしまっているという次第なのです。
さてここで、いつか飲み会で使える豆知識として(十中十使えないでしょうが)、「ウィルキンソンって何ぞや?」についてご紹介しましょう。昔々、まだ天と地がドロドロのマグマであった頃明治の中頃、日本に住んでいたイギリス人のウィルキンソン氏がひょんなことから自宅の物置からドラゴンボー炭酸鉱泉を発見し、「これはステキに良いものネ。」と独りごち(たかどうかは知らないが)、エイヤッと瓶詰にして売ることにしました。
これがステキにバカ売れし、ウィルキンソン氏は「これはミーの時代が来たネ!」と独りごち(たかどうかは判然としないが)、チェストォとジンジャエールをこしらえて売り出します。これがまたバカ売れ。「がっちりマンデー」もビックリのジャックポットとなり、これを足がかりに「オレは天才だ~!」とばかりにアメリカのバヤリース(例のオレンジジュース)の販売も手掛けます。
その後、ウィルキンソン氏は「ミーの教えることはもう何もないネ。ニポン人、後は任せたネ。」と独りごち(た訳はない)、製造や商標を日本のアサヒ飲料に委ねました。ということで、ウィルキンソンは実は日本のメーカーだったのです。へー!(と私は驚きました。ここはみなさんも驚くよう強要します。さあ。)
かつては炭酸水はカクテルなどの割り材でしかなく、ウィルキンソンの評判はいわゆるプロの方のものばかりでしたが、近年は欧米の「炭酸水をそのまま飲む」という楽しみ方が日本でも定着し、また「カロリーオフでヘルシー!」という唾棄すべき健康志向も手伝って、ウィルキンソンブランドは一般の消費者にも広く支持されるブランドとなり、今に至るわけです。めでたしめでたし、おひたしおひたし。以上、能書き終わり。
さて先述のように、日本でも「炭酸水をそのまま飲む」という楽しみ方が定着し、そのおかげか、様々なメーカーから炭酸水が発売されるようになりました。が、やはり老舗の貫録というか、「天空に極星は二つはいらぬ!」というか、ウィルキンソンの炭酸水はベラボウにウマイと思います。その理由をここでいくつかご紹介しましょう(もちろん個人の感想です)。
・炭酸がベラボウに強い
やはりウィルキンソンは炭酸が強い!グビリと一口あおり、ノドをキューッと降る時、情け容赦なく炭酸の刺激が、まさに、文字通り「襲います」。この強刺激は他の炭酸水ではなかなか味わえません。それもそのはず、ちょっと残ってしまって栓をして、翌日に開けてみますと、他の炭酸水は「プスー」と実に残念なSE(サウンド・エフェクト)しか出ないのに、ウィルキンソンは「バブシュー!」とこれ見よがしに存在感を見せつけます。もちろん飲んでみれば雲泥の差。まさに聖帝の炭酸水であります。
・いらんもんが入ってない
炭酸水と聞けば「水と炭酸」だけで出来ているを思いがちですが、実は様々な添加物が入っている場合が多々あります。この手の炭酸水を飲みますと、後味が非常に不自然であることが多く、「…とても薄い清涼飲料なのではなかろうか」との思いが頭をよぎり、「これじゃねぇ!」と床に叩きつけるのがオチです(叩きつけないが)。が、ウィルキンソンはホントに水と炭酸しか使っていません。ですからすっきりとした味わいで、非常に爽快、さわやか3組。どんな料理にも合います。欧米のレストランでは「水と炭酸水、どちらにします?」と聞かれるそうですが、なるほどこれなら頷けます。
・案外存外安い
とはいえ、大抵の炭酸水は100円しませんし、スーパーやドラッグストアでいくらでも安く買えますから、値段の話をするのは不毛な気もします。が、ウィルキンソンはどの店舗(コンビニは除く)にも必ず置いてありますし、値段も手頃なものとなっています。いわんやネット通販ならもっと安く入手出来ます。しかし、そもそも炭酸飲料というのは炭酸の刺激によって舌が鈍感になり、味が感じにくくなる特性を持っています。ですからサイダーなどの炭酸飲料にはたくさんの砂糖や香料が含まれ、結果飲めば飲むほど喉が乾くという悪循環に陥りやすいのです。どうせ味が分かりにくいのなら、安くて強炭酸で潔い味わいのコヤツで充分ですし、ちゃんと喉も潤うので買う量も少しで済み、結果的には安いと思います。
てなわけで、ウィルキンソン、オススメです。現在はフツーの炭酸水だけでなく、レモンやグレープフルーツのフレーバーを付けたものもあり(これにはさすがに香料は入ってます)、私のオススメは「ドライコーラ」です。ちゃんとコーラのフレーバーで、でも甘くない(当たり前)。最初は甘みがなくて物足りなく感じますが、慣れるとむしろこっちの方が爽快です。
あとハイボールを作るなら、やはりウィルキンソンですねぇ。ワインを割る時もこれですし、今やカルピス割るのもコレです。でも風呂上りにグイッと飲むのがやっぱり最高です。ウィルキンソン100年の歴史をみなさまも是非お試しください(回し者)。
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