お久しぶりで申し訳ないです。ミヤ10コスタです。
今回は欧州遠征の2試合についてミヤ10コスタ的見解で総括したいと思います。
今回は書き方も今までと変えて、まず問題点と収穫の両面から試合を総括します。
それから各項目を箇条書き的にまとめつつ書きたいと思ってます。
今回はかなり長文になることも予想されるので、お気をつけ下さいませ(笑)。
では、ラトビア戦からイッテミヨ!!。
ラトビア戦
問題点;
●試合全体(90分間)でのスタミナ、試合展開のペース配分が出来ていない。
今回、後半60分以降ガックリと運動量が落ちて足が止まりました。
まだ残り30分ある中でこれはマズイです、かなり。
原因として考えられるものの中に、前半飛ばし過ぎたというコトもあるでしょう。
良い流れの中で中でイケイケで攻めるのは悪いコトじゃありません。良いことです。
ただ、そこでもう1,2点決めて試合を決めることが出来なかったら、
後で大きい代償払うことになります。
なので、例えばイケイケの時間が15分くらいあって、そこで追加点が取れなければ、
一度ペースを通常モードに戻して、ボールを回しつつ運動量を抑えて、
緩急をつけて攻めることもすべきです。まさに試合を支配するように。
「イケる!!自分達の流れだ」となったらペースを上げ、
このペースでこのまま行ったらもたないとなれば少し緩めて次の機会をうかがう。
そんなペースの強弱をつけて欲しいですね〜。
あのバルサだってCL第1戦でイケイケで前半攻めてそのペースが保てず、
後半落ちましたからペースが、がっくりと。
まぁ、アレはコンディションの問題もあったんですけどね。
ペース配分はもう少し考えるべきでしょう。
●運動量を無駄に使っている部分がある。
これは上の問題にもつながってくるんですが、無駄な動きというか、
全体で動いていないが故の報われていない動きがあります。
例えばFWの2トップがかなり高い位置から相手DFとボランチが
パス回ししている所へプレスを掛けに走ります。
で、その後ろから中盤の前めの選手もパスの出所を抑えつつプレスへ行きます。
ココまでは前から奪うという趣旨であればOKです。
問題はこの後でその後ろのボランチやDFラインはその動きに合わせて前へ押し上げればスペースはDFラインとGKの間には出来てしまうものの、DF、MF、FWの
距離は縮まり、スペースは狭く、コンパクトに保って、狭い中に人口密度が高い状態を
作れます。
これなら前で奪い易くなります。フォローもどんどん後ろからプレス掛けに来るので。
これなら前からFWが追った努力が報われやすくなります。前で奪うという意味で。
でも、今の日本代表はボランチから下が押し上げきれてません。
そのために中盤にスペースが生まれ、そこでボールはあっさり相手にキープされます。
中盤でフリーな選手につながれ、FWはあっさりかわされます。
これでは前から追っている選手の動きが無駄になってしまいます。
そうするとFWと中盤の前めの選手は走る距離が伸び、運動量が増えます。
そのためにプロであり、なおかつ90分でのゲームに慣れている選手が
60分前後でバテてしまっているのではないかと思います。
ミヤ10コスタは代表のスタミナ切れにはこのコトが大きく影響していると
推測しています。
前で取るなら前で取るための効率的かつ有効なやり方を、後ろでリスクをかけずに
いくなら前めの選手は深追いしない、前から行かずにハーフ近辺からプレスするという
無駄のないやり方、無理のないやり方が必要なんじゃないでしょうか?
●DFにおいて誰がボールにアタックに行くのか誰がフォローするのか、はっきりしていない部分がある。
そのためか2人、3人が同時にボールにアタックに行ってかわされる場面がまだある。
前半相手に決定的場面を作られた時も、2人の中盤(たぶんヒデとイナ)が同時にパスをもらおうとしているラトビアの選手にアタックに行ったために、その選手が来たボールを
スルーして後ろからラトビアの選手が入れ替わるように上がってボールを受けて
前に行った時、2人はそのまま置き去りにされてしまい、危ない場面になった。
もし2人で挟むなりして取るならまず1人が相手を止めて、そこで動きを止めてから
2人目が行かないと2人同時に抜かれたらビッグチャンスを作られるので、
そこは注意が必要だと思います。
●中田浩二のミスパスはあり得ない。
相手に同点弾を献上したあのバックパス、そしてパスミスははっきり言ってあり得ない。
まず、あの場面、相手のプレッシャーは皆無。大きなスペースに1人フリーの状態、
容易にトラップして前を向ける状態で、起点になることもできた。
相手はバックパスやDFや中盤での横パスのパスカットからのカウンターを
試合当初から狙っていた。さらに1点取った後は、さらに、その狙いが明確だった。
にも関わらず、あの状況でダイレクトでバックパス。トラップする余裕だってあった。
バックパスする必要性も感じられない。その中で相手FWが近くにいるDFへバックパス。
ダイレクトはトラップしてのパスより正確性は落ちるのでミスパスになる可能性は高い。
そして案の定ミスパス。
あの場面での中田浩二の判断は全て間違っていたと言われても致し方ないでしょう。
DF面でよく言われることの中に「自陣ゴールに向かってのパスは(基本)してはいけない」
ということがあります。それは奪われたらいきなりビッグチャンスだからです。
でも、最近の日本代表はそれを忘れている気がします。
さらに嫌なのが前に行こうという意識の欠如、逃げのバックパス、横パスが多いところです。
マークが厳しかったり、プレスがキツかったり、前に出すスペースや選手がいないというなら
まだ理解できますが、そうでない場面でのなんとなく横パス、なんとなくバックパスが多い。
通常からそうだから、大事な局面でもその習慣が顔を出し、うっかり、集中力を欠いた
なんとなくパスがカットされてピンチを招いていることも多い。
この習慣しつつある注意力、集中力のない、意味もないパスは改善しなくてはダメでしょう。
逃げ体質は改めないと。
収穫
○前半はパスが回り、シュート(ミドルレンジ中心)も狙えていた。
前半は全体が良く動いて、FWもくさびのパスを受けてポストプレーでMFが前向きで
パスを受けられるようにしていたし、MFもFWへのフォローが早く、キープしてタメを作り、
サイドバック(特に右)のオーバーラップを引き出していた。
その中でゴールを狙える位置からのシュート(ミドル中心)も打っていて流れは悪くなかった。
ただ、FWにゴール近くで良いパスが出ていたかというと若干、疑問。
もう少しゴール前で丁寧さが欲しい。
○前半は大きな展開、サイドチェンジが多くポジションチェンジも含めて機能していた。
前半は両サイドをワイドに使い、右が前が詰まって人数が多くなるとスペースのある
逆サイドへという展開をミドルレンジでのサイドチェンジを有効に使って上手く出来ていた。
その横の揺さぶりによって中央にもスペースが出来、中央からのミドルも打ちやすくなっていた。
右サイド中田ヒデ、左サイド松井大輔もポジションを変えながらバランスをしっかり保っていたと思う。
ただ、後半から徐々に中へ中へとなってそのダイナミックな展開、ワイドな展開が無くなり、
強引に中を割って入ろうとしていたので、1試合通じてコンスタントに出来るようになることが
課題。
○前半シュートを打つ意識が高かった。
高原のゴールが象徴するように打たなきゃ入らないわけで、ああいうちょっと難しめのトライも
上手くミートすればゴールに結び付くわけなので、積極的にこれからも打って欲しい。
○前半は守備においてワンボランチの稲本がしっかりDFラインの前で危険なバイタルエリアを空けずにいた。
今回の稲本は上がり過ぎず、今まであっさり空けてしまっていた危険なペナルティエリア
付近、正面のバイタルエリアを空けずに、しっかり、そこにポジショニングしていたので
前半はしっかり守れていた。
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