今回はコナミの「エスケープキッズ」を取り上げてみますが、アレ?このコーナーでコナミって初めてですかね?あぁ、コナミと言えばアナタ、アクションは「魂斗羅」、シューティングは「グラディウス」で、音ゲーギャルゲー何でも作ってるメーカーですからね、どのタイトルも有名で、ことごとくネットで詳細が見られますからね。さすがエリート!(単にコナミのゲームをあんまりやってない訳ではありません)
で、今回の「エスケープキッズ」は、コナミにしては珍しく「バカ」にメーターが振り切ったゲームなんですが、そのためかあまりネットでも見ないんです。私の探し方が悪いのか、それともみんな触れないようにしているんでしょうか。まぁ、まさかヤバい地雷ではないでしょうから、早速ズカズカと紹介に踏み入れていきましょう。
「100ドルを握りしめて、テーマパークに遊びに行ったボクだったのだった。」
という(デモ画面の映像に基づく推測によって導き出された)緻密なストーリーにもあるように、このゲームの舞台はとあるテーマパークです。このパークのテーマは「走る」こと。園内に設置された様々なランニングコースを「チャンピョン(ネイティブの発音を忠実に再現)」と呼ばれる黒服の男よりも早く駆け抜けることがゲームの目的です。ただそれだけだと、かつて同メーカーが作った「ハイパーオリンピック」の100m走となんにも変わりませんので、ここに色々なギミックが仕掛けられているのです。
それではシステムの紹介です。操作はレバーで上下左右を操作、1ボタンを連打すると走り、2ボタンを押すとスーパージャンプをします。画面は固定画面で、ミニ四駆よろしくこぢんまりとしたコースが描かれており、あちこちに池やコンベアーなどの障害物もあります。画面中央上部がスタート・ゴール地点で、プレイヤーはチャンピョンと他の参加者3人と共に競技に参加します。スタートしたら1ボタンを連打して走り、レバーで上手くコーナリングしながら進みます。スーパージャンプは回数制限がありますが、これを使うと猛烈に前方跳躍し、なおかつジャンプしているので池や沼地などのスピードダウンエリアを飛び越すことも出来ます。そしてチャンピョンよりも早く3周ゴール出来ればステージクリアです。しかしチャンピョンが先にゴールしてしまうと失格になり、便所に流されます。
ステージ上の障害物には様々なものがあります。先の池や沼地、コンベアーもそうですが、その他にアイテムが落ちていることがあります。例えば「P」を取るとケツにジェットが付いたか如く一定時間猛スピードになりますし、原始肉を取るとスーパージャンプの回数が1回増えます。また変なヒューズみたいなのを取ると画面全体に地震が起こり、自分以外のランナーが全員ゴロゴロと転倒しますし、爆弾を取ると自分がその場で黒コゲになり、タイムロスになります。このようなギミックを活用しつつ、ゴールを目指してください。
コースはフツーのトラックコースから、下水道、ジャングル、インチキメカニカル(ほめ言葉)、アイスバーン、何故かウエスタンと、様々なバリエーションがあります。どのコースもちょっと油断すると、あっという間に最下位に落ちてしまう危険性をはらんだ構成になっていて、しかしそれは逆にワンチャンスでトップに躍り出ることも可能ということでもあるわけで、なかなか味わい深く丁寧に練られたコースです。ていうか、どのコースもほぼ泳ぐハメになるのは、まさに「勝負は水物」ってヤツでしょうか。でもテーマパークでびしょ濡れになるのはお約束なので、潔く濡れましょう。
さてこのゲームには持ち金の概念があり、最初100ドル持ってますが、色々あって30ドルしか残りません。このお金で何が出来るかというと、プレイヤーの能力の強化です。能力には「強靭さ」「立ち直りやすさ」「旋回性能」があり、それぞれ1ポイント強化する毎に1ドル消費します。強靭さが高ければ他のランナーとぶつかった時にスピードが落ちにくく、また転びにくくなり、立ち直りやすさが高ければ転んだ際の復帰が早くなります。そして旋回性能が高ければコーナーを曲がる時に鋭角にカーブすることが出来るのです。またスーパージャンプも購入することができ、これには5ドル消費します。
しかしこの能力は当該の状況になる度に消費されるので、やがてはケツカッチンになりますから、その都度能力を買い足していく必要があります。しかしこのまま能力維持を続けると金がなくなってしまいます。なので、チャンピョンより速くゴール出来ればボーナス(1位なら30ドル、2位なら10ドル・・・となる)を貰えます。そして1位でゴール出来ればトロフィーと他のプレイヤーを便所に流す権利を与えられます。このトロフィーを3つ集めるとグランドチャンピョンとなり、ボーナスステージである「爆走チャリンコ」に挑戦することが出来ます。ここではプレイヤーがチャリンコに乗り込み、ベイエリアを爆走しながら、ばらまかれたコインを回収することになります。ゲットしたコインはもちろん懐に入り、持ち金が増えることになります。大掛かりな現金掴み取りですね。
と、以上の流れを繰り返し、有り金尽きるまで走り続ける、というランナーズハイなテーマパーク、それがエスケープキッズなのです。グラフィックはかなり素朴ですが、それが逆にチープな遊園地の雰囲気を出していて和みます。またBGMもテーマパークらしい陽気なものや、競争心を煽るような勇ましいものまで、さすがコナミと言えるような曲ばかりですが、正直連打が忙しく、それ以上にランナーの息遣いがやかましくてよく分かりません。とはいえ、全体としてテーマパークの楽しさを上手に表現出来た作品と言えるでしょう。
さぁ、早速私も100ドル握りしめて入園してみましょう。その模様は九回裏でお話ししましょう。
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