いにしえゲーム血風録 十九回裏助っ人外国人「レイフォース(Cybernetics Link System編)」

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 前回までのあらすじ:ゲームと飯が楽しめるワンダーランドに入り浸る私だったが、盟友にしてサムライである「二次元大好き氏」をテッカテカに微笑ませるSTG「レイフォース」に興味を抱く。案の定ゲーメストに記事が掲載されており、しかも全面攻略記事だったもんだからクリアした気になってしまい「これはやるしか!」と怪気炎を吐くボンクラだったのだった。

 

 

 ということで、ベースキャンプである「キャロット」から程近い、タイトー直営ゲーセン「タイトーイン」にやってきました。このタイトーインはタイトー直営のクセにメーカー不問でゲームを入荷する「分かっている」ゲーセンであり、加えて80年代のゲームもそれとなく設置してあり、しかも全台1PLAY50円というまさに「漢」な店でありました。さらにこの店を切り盛りしているのがごくフツーのおばちゃんなのですから、ゲーム業界は奥深いものです(恐らくこのおばちゃんはいわゆる「インベーダーハウス」をライブで知っていると思われます)。

 普段はキャロットやその向かいの多国籍ゲーセンに入り浸っているので、久しぶりのタイトーインのこの何とも言えないアウェイ感に心躍る私。意味もなくコーラをがぶ飲みしながら、この店のラインナップを物色します。「コラムス(王道落ちモノパズル)」、「豪血寺一族(どうかしている対戦格ゲー)」、「フラッシュポイント(テトリスの亜流)」、そして私が一時期ハマった「ハレーズコメット」などなど、玉石混合というか百鬼夜行というか、ともあれ相変わらず自由なラインナップにウットリホレボレとため息を吐くのでした。

 そんな有象無象を乗り越えて、やあやあ、ありましたありました、「レイフォース」の筐体を発見です。さすが直営店、自分のメーカーのゲームは忘れずに入荷しているようです。…いや!?あのおばちゃんのことです、純粋に面白かったから入荷したのかもれん。いや、きっとそうだ!やるぅ!(妄想暴走)

 ともあれ、そそくさと着席。ゲーメストで操作方法は理解しましたが、万全を期すため、今一度筐体上部のインストカードを熟読します。フムフム、なるほど、ゲーメストに書いてあった通りだな!(当たり前)これで万全が期したので(間違った日本語)コインを投入。「ピホーン」と涼やかな音が響き渡ります。さぁ、ゲームスタートです。

 

 1面冒頭、はるか下方に戦艦が見え、その鼻先から戦闘機が発進してきます。試しにコイツに照準を合わせてみますと「ピッ」という音と共に丸が付いてロックオン完了。ボタンを押すと自機の尻からレーザーがビャーと出ていき、気持ち良く敵機をズバーンと撃ち抜きました。ウヒョー、これは気持ちいいな!

 さらに試しに戦闘機を積んでいた戦艦にも照準を合わせてみますと、これまたやっぱりロックオン。レーザー発射でズガーンと轟沈しました。…こんなデカいもの(見た目は小さいが)もロックオン出来るのか!さらに先へ進みますと隕石が飛んできます。これも見事にロックオンでき、難なく破壊出来ました。…こんなものまでロックオン出来るの!?なるほど、どうやら自機より低い位置にあるものならば、何でもかんでもロックオン出来るようで、また複数の対象を同時にロック出来るスグレモノのようです。ヒデキ、カンゲキ!(意味はない)

 まさに、破壊の美学ッ…!ということで手当たり次第にロックオンを試す私。戦車やロボ、何だかよく分からない装置などなど、片っ端からロックオン!そして放たれる無数のレーザー!あの南斗水鳥拳に匹敵するような美しさです(それに見とれている私は、したがってユダ)。しかしロックし損ねたロボが上昇してきて、ヤケクソ気味に弾をばら撒いてきます。わぁ、撃ちもらすとこうなるのか!ともあれ、アレコレロックオンしているうちに高低差の感覚も掴め、そんなこんなでボスと対面です。

 1面ボスは前面に2門のランチャーを配した戦艦で、「ポワー」という音と共にいかにも怪しくランチャーの先端が光ります。…これは撃ってくるな!セブンセンシズで危機を感じ取った私はヒラリと移動し(レバーを左に倒しただけ)、直後ランチャーからレーザーが放たれました。フゥ、おッ死ぬところだったぜ。(「おっ死ぬ」:おっちぬ:「くたばる」の泥臭い表現:友人Hくんのゲームをやる上での口癖:用例:敵弾をスレスレで避けた際にすかさず「おっ死ぬところだったぜ…。」)よし、反撃開始!(ドラゴンボール風)

 対空ショットをガンガン撃ち込みますと、敵機の装甲や装備がガンガン壊れていきます。が、どうも本体にはダメージを与えられていないようです。…対空ショットが当たらない?そうか、自機よりも低い位置にあるのか。ということは、ロックオンレーザー!早速敵機本体に照準を合わせますと、「ピッピッピッ」とロックオンされていきます。

 おぉ、ボスだけあって硬いのか、たくさんロックオン出来るぞ!全弾ロックオンしたところで発射!無数の(実際は8本)のレーザーが一斉に敵機に襲い掛かります。しかし8発だけではもちろん沈みません。敵機のバラマキ弾やレーザーをかいくぐりながら、必死にロックオンを繰り返します。そしてついに敵機が火を噴き、爆発!沈黙!1面クリアです!

 

 そのままシームレスに2面に突入。休む暇がありません。2面は敵の防衛ラインらしく、何だかよく分からない基地っぽい、もっと言えば漁礁っぽい構造物が並んでいます。ロックオン出来るままに基地を破壊しますが、突如後方から飛んできた敵機が放ったミサイルに被弾!ミス!ガデム!(アメリカン)その後超巨大戦艦に遭遇し、猛烈な攻撃のパターンがまるで分からないためにやっぱり被弾!ミス!ジザス!(アメリカン)

 残機がなくなったところで何とかボスに到達。丸っこい形からどうやら衛星のようですが、バラマキ弾や誘導ビームを放ってきて、なかなかの火力の持ち主のようです。中央のコアっぽいところにロックオンがかかるので、どうやらここが弱点の様子。しかし激しい攻撃のため、なかなか効率よくロックオンすることが出来ません。

 それでもいくらかのダメージを与えていると、突然衛星の姿が消えました!何ッ!?エスパー!?攻撃目標を見失い、当然の流れで大いに焦る私。しかしよく見るとコアの部分だけが残っています。…誤作動?とにかくコアだけになっている間は攻撃をしてこないので、必死にロックオンを重ねてレーザーを浴びせます。ところがまた突然姿を現し、あまりにも接近していたため自機が大破!やむなくゲームオーバーとなってしまいました。南無三!(文字通り)

 ゲームオーバーになると、哀しげなBGMと共にこれまで通ってきたエリアマップが示されます。光点がマップ左上から進行し、中央の球体のすぐ脇で止まりました。どうやらここが2面のようです。…じゃ、この中央にある球体はナニ?惑星か?…この惑星に進攻しているのだな!ここに来てようやくゲームの目的を知るボンクラです。

 

 休憩スペースに移り、ファンタを飲みながら、今回のプレイを振り返ります。…これは面白い。ロックオンレーザーはベラボウに便利ですが、その分敵機に照準を合わせるのがむつかしい。また効率よく敵機をロックオンで倒しておかないと、上昇してきてエライ目に遭うという分かりやすいアメとムチっぷりです。このバランスが絶妙です主、いいゲームバランスだな!(海原雄山風)なるほど二次元氏がテッカテカになるわけです。これは私も攻略しよう、そうしようということで、その日から我らが本拠地キャロットそっちのけで、私はいそいそとタイトーインに通うことになりました。

 

 その後、操作や自機の当たり判定を把握した私は、程なく惑星上空である3面もクリア。そのまま惑星地表である4面に突入しました。が、この面から地上物や低空飛行の敵機が山ほど出てきて、全てをロックオンで倒し切ることがむつかしくなってきました。結果撃ちもらした敵や上昇してきた敵による雨あられの砲撃に見舞われ撃墜。なかなか先に進むことが出来ません。

 が、それ以上にむつかしいのはボス戦でした。これまでの全てのボスがロックオンレーザーでしかダメージを与えることが出来ず、ボスの猛攻をかいくぐってロックする必要がありました。しかしそのチャンスはわずかで、どうしても弾避けをする時間が長くなります。

 これが4面のボスでは響きました。というのは4面のボスの攻撃は「バラマキ弾」、「ホーミングレーザー」、「機雷」の地獄の三重奏であり、特に機雷の動きがランダムであるようで、複雑な攻撃を長い時間耐える必要がありました。しかし集中しているようでどこか抜けているのが人間というもの、うっかりミスでやられてしまうことが多かったのです。

 

 その日も4面ボスで集中力が切れてミス。ゲームオーバーとなりました。憮然とした表情で席を立つ私。これはもう精神修行として滝に打たれるか「ゲームセンターあらし」よろしく「水魚のポーズ」を毎日5時間やるしかありません。しかし、こんな時こそ!そう!困った時のゲーメスト!初プレイ以来攻略記事を読んでいませんでしたが、ゲーム内容が分かってきたこの時点で、改めて読み返してみました。すると、以前に読んだ時には気にも留めなかった記述に目が留まりました。曰く、

 

 

「ロックオンレーザーの極意!」

 

 

 …なんですと?

 

 

 

 続きます。

 


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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