さて「春の東映まんがまつり」の途中ですが、ここで緊急特別企画として、ヒトの人生を大きく左右する要素「運」について考えてみたいと思います。決して「東映まんがまつり」のネタがなくなったわけではありません、念のため。その証拠に次回の「東映まんがまつり」のお題はとよ田みのる先生の「金剛寺さんは面倒臭い」であると高らかに宣言しておくことにします。ね?ほら大丈夫!(なにが?)
何故このポンコツは何を思ったか急に「運」についてお話しようと思ったのかと言いますと、先日家の大掃除が何故かこの時期に始まりまして(4月10日現在)、その時何だかよく分からない箱が出てきまして、中を見ますと某発泡酒に付いていたプレゼント応募用のシールでありました。20枚くらい集めて応募すると件の発泡酒の6本セットが抽選で当たるという釣り企画で、枚数的には5口分はあったでしょうか。送っていればもしかすると当たったかもしれませんが、しかし送らずに箱の肥やしにしていたのですから比類なきムダであります(言いすぎ)。
これを集めていたのは寝る前の酒が何よりも楽しみ、「頭の中は酒と金」が通り名である私のオカンでありまして、シールを見つめるや遠い目をして「そうそう、一回だけ当たったんだよねぇ。それっきりクジ運がなくなったね。運を使い果たしたんだね」と聞いてもいないのに景気の悪いことを独りごちたのでした。「人生の運、総決算」とはまさにこの事なのでしょう。お釈迦様は見ておられるのです(息子として非道)。
これを聞いた私は便器洗浄の手を止め、ごく当たり前に「運は貯まるものなのかしら」と疑問、疑念、諦念を抱き、上唇を指でなぞりました(便器の汚れの行方は考えないものとする)。そして以前、昔、若かりし頃、友人である「二次元大好き氏」と因果なカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング(MTG)」で遊んだ時のことが思い浮かび、我が灰色の脳細胞に展開されたロジスティックスペースがフル回転したのでした(意味不明)。
ここでMTGについて簡単な説明を。このゲームは2人用の対戦ゲームで、ざっくり言えば「魔法合戦」であり、プレイヤーはカードに書かれた魔法(攻撃魔法、召喚魔法など)を発動して互いにダメージを与え合い、ライフが0になった方が負け、という内容です。カードは15枚くらいが1セットとして袋入りで売られていますが、勿論中身は見えません。
で、問題なのが封入されているカードの出現頻度でありまして、それなりの魔法カードは良く出ますが、強力な魔法はなかなか出てきません。いわゆるレアカードです。ですから強力なカードを求めて、プレイヤーはズンドコズンドコとセットを買っていくことになります。野球チームチップスとかビックリマンチョコの世界ですね、つまり(例えが古い)。現在だと課金ガチャとかですかね、良く知りませんが(ゲームはFC、SFCが一番と信じて疑わない、そんなオッサンな私)。
で、当時MTGにズッポリシッポリハマっていたのが二次元氏で、それこそバイト代を全部注ぎ込むくらいのキアイの入れようでした。しかし何しろ完全に運任せのギャンブルな買い物ですから、そうそう欲しいカードがヒットすることはありません。
ところがある日、二次元氏は3セットカードを買いますと、3セットとも欲しかったレアカードが封入されていました。しかもそれがしばらく続いたのです。当然二次元氏の戦力は強大になり、私は手も足も出なくなりました(そして急激に冷めた)。その時二次元氏はこう言ったものです。「流れが来てる…!」と。
さて、聡明な読者の皆様は、既に今回のポイントについてお気付きでしょう。すなわち
「運は貯まるような『量的』なものなのか、それともリズムがある『波的』なものなのか?」
ということであり、今回はこの点について考えてみたいと思います(以上、異常に長い前置き終わり)。
これに先立ち、一応ネットで「運=貯まるもの」、「運=波」の両方を検索してみましたが、いろいろとなんかアレだったので、「いや!人には頼るまい!(軽い諦めと共に)」ということで自分で考えることにしました。
さて、運は「量」と「波」、いずれの特性を持ったものなのでしょうか。これに結論をブッ刺す手っ取り早い方法は「もし運が『量的(波的)』なものだったらどういうことになるのか」ということをシュミレーション?いや、シミュレーションして、不具合がないかどうか調べてみれば良いのです。すなわち観察と実験(あくまでも脳内でだが)。Eテレ「考えるカラス」を地で行く試みであります。ではやってみましょう。オデコのメガネでデコデコデコリ~ン!(それいけノンタック)
…しかし残念ながら、私には思考実験を行うだけの気力体力時の運はありませんでした(平たく言うと腹が減った)。取りあえず夕飯に水餃子(エビともやしと生姜)を食べて英気を養うことにし、次回、「もし運が量的なものだったら」という世界を考えてみたいと思います。括目して待て!(ユースケ・サンタマリア風)
(そのうち)続く
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