当ブログが中断していた9月のことです。私が敬愛、いや崇拝、いや盲信している大橋ツヨシ先生の最新作「オハヨー!半世紀高校」の2巻が満を持して発売されました。
発売を知るや、あたしゃもぅ、嬉しくって嬉しくって、コーヒーを煎れる温度は間違えるわ、途中まで見ていた「ニューヨーク1997」を間違って消しちゃうわ(10回ほど見てるので別に構わない)、ホントにこの日ほど仕事休もうと思ったことはなく、半日で治る風邪にひかないものかと天運を願ったものです(結局神頼み)。
結局凡人でしかない私はフツーに仕事をこなし(いくじなし)、近所の本屋で棚から半ばひったくるように「半世紀高校2巻」をゲットし、自分にBダッシュやヨガテレポートが実装されていないことに舌打ちをしつつ、こけつまろびつ家路を急いだのであります(誇張アリ)。
で、読み終わった私はしばらくの間、大変な虚脱状態に襲われました。そうです、半世紀高校は2巻で完結してしまったのです!
…またですよ。このブログで連載中の作品を紹介すると、高確率で打ち切りになるんですよ。なんだ?誰か私の嗜好を監視してるのか?で、片っ端から私の好きなものをこの世から抹消してるのか?この愚人に何をビビってるんだ、世界は(誇大妄想)。
私の錯乱はさておき、カバー裏のあとがきに、ツヨシ先生はこんなことを書いてしました。
やっぱり今の時代はキャラクターが女の子か動物じゃないとダメみたいです。
そこは押さえて描かないと、ネタ以前に興味すら持ってもらえないようです。
あぁ、ツヨシ先生が珍しく愚痴ってる。しかしなァ、ツヨシ先生のキャラクターは、極限まで抽象化(というかデフォルメ、というか記号化)されてるからなァ…。一応先生もカワイイ女の子は書けるんだけど、「ネタで勝負」ってことで、敢えて避けてるんだよなァ…。またツヨシ先生はこんなことも書いていました。
ネタも『キャラクターを見せるためのネタ』という
『キャラクターありき』の書き方が求められているようです。
あああああっ!アレか!萌えか!確かに最近の4コマは萌えだらけだ!確かに萌えキャラをより萌えさせるネタがてんこ盛りだ!そしてツヨシ先生の作品は萌えとは真逆!まるで次元とベクトルが違う!そういうことなのか!チキショー!
とはいえ、私も結構萌え系4コマ好きだしな…。でもツヨシ先生の練り込まれた、ホントに「ネタ勝負」の4コマも好きなんだよな…。それこそホントに「ベクトルが違う」から、比べるのがそもそも間違いなんだけどな…。ただ、ツヨシ先生の言う通り、今の時代に求められてるのは「萌えベクトル」の方なんだろうな…。
でもなァ、いつまでもジワジワ頭に残るのは、間違いなくツヨシ先生なんだよなァ…。読み終わってから1年、2年、5年経っても、不意に思い出して「プッ」と吹き出しちゃうんだよなァ…。でも、萌え系も頭に残るしなァ…。いや、どっちが優れてるかって話じゃないんだけどねェ…。
ここで少々冷静になりますと、まぁ、今回の「半世紀高校」、正直「エレキング」のような「どうかしているパワー」はなかったのですが、でも「エレキング」も初期は非常にタンパクで、4巻あたりから爆走が始まりましたから、「半世紀高校」ももう少し続けば、いよいよレッドゾーンに踏み込めたのかもしれません。あ、夜間部編の「コンバンワ!半世紀高校」は最初からレッドゾーンだったな。じゃあ、今回もどうかしてたわ(安堵)。
つらつらと愚痴っても仕方ありません。半世紀高校は終わってしまいました。しかしツヨシ先生は次に向けて動いているようで、また私達の前に姿を見せてくれることでしょう。ファンの1人である私は、その時を心から待ち望んでいるのです。その時まで…、
さらば!半世紀高校!
大橋ツヨシ先生の次回作にご期待ください。
読んで頂いてありがとうございます!
↓↓このブログ独自の「いいね!」を導入しました。少しでもこの記事が気に入って頂けたら押して頂けるとうれしいです。各著者が無駄に喜びます(・∀・)イイ!! よろしくお願いしますm(__)mtodome
最新記事 by todome (全て見る)
- ショーの裏側見せますの巻 (映画「地上最大のショウ」) - 2021年2月20日
- きになるお年頃の巻 - 2021年2月17日
- 甘い生活の巻 - 2021年2月8日
- 冬のお供といえばの巻 - 2021年2月3日
- いにしえゲーム血風録 二十二回表 「イメージファイト(ポッド編)」 - 2021年1月30日
コメント