てなわけで、おまっとさんでした(キンキン)。恒例という名の時間稼ぎ、久しぶりの食い物レビューの時間だヨ!今回は老舗グリコの長寿シリーズ「パピコ」の新作、「ピスタチオ」を紹介しますよ(いつも出遅れる私にしては珍しく、発売は9月2日)。
ピスタチオ(以下ピス)って言いますと、私は真っ先のイの一番にボカ~ンと思い付くのは、スーパーとかの珍味コーナーであります。ピーナッツ、チー鱈、何だかよく分からないアソートなどなど、どっかの居酒屋で豪遊したい、でも財布の中身が氷河期で、仕方なく合成甘味料と合成酒がごったまぜになった駄チューハイと共に貪る、我ら野郎共の生きる糧であります(おおげさ)。
さてナッツ類には先述のようなピーナッツをはじめ、アーモンド、カシューナッツ、塩豆(大豆)、クルミなど、実に多くの種類がありますが、ピスはその風貌からして異様であります。すなわち「緑」でありまして、これだけでも「…食い物?」と首を傾げざるを得ませんし、その堅固で強固でつまりはカッタイ、まるでバルタン星人の手かと見紛う容貌の殻を割るところからしてなかなかと手間であり、「キット金持ちは召使に全部の殻を割ってもらっているんだろうな…、ドバイ」と妄想するにはもってこいのナッツなのであります。
しかしながら、ああ、しかしながら、私はこれらナッツ類の中でピスがイの一番に大好きであります。アーモンドよりも甘く、カシューナッツよりも濃厚で、塩豆は置いといて、クルミよりも香ばしいその風味は、あぁ、実に実に筆舌に尽くしがたく、結果として延々と殻を割り、延々と口に放り込み、延々とボ~リボ~リと喰らい続けるわけで、現在の私のデブの一因と言っても過言でありましょう。
そんな私の目の前に、ただでさえ好きなパピコにピス味なんぞが現れてごらんなさい。パピコ(好き)×ピスタチオ(好き)と思いきや、実はパピコ(好き)のピスタチオ(好き)乗であったという話でありまして、文字通り指数関数的に私の期待はズンドコウナギ昇ったわけでありまして、気が付いたら床の間を背にパピコピスを握りしめていた自分を発見したとしても、まったくもって不思議ではないのだよ、関口君(京極堂)。
で、早速食べてみようと思ったわけですが、いやいやお待ち、確かに昔のパピコは乱暴な話、凍らせたチューチュードリソクでありまして、カッチカチに凍ったソレを前歯奥歯でガ~リガ~リ噛みしだく代物でありました。しかし!21世紀の現在!パピコはバイバイン真っ青のスピィドで進化!昭和の昔では到底製造不可能であったナノレベル(いいすぎ)の極小微細氷を実現!メーカーをして「なめらかさ深まるフローズンスムージー」と言い切るまでにグレードアップ!しかし買ったばかりの状態は、それこそ昭和の昔と同じようなカッチカチですので、しばし己が掌(たなごころ)で溶かさねばなりません。てなわけで、そぉれギュッ。
QQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQ(時の流れを表現しています)
ヨシ!やんわり握れる柔らかさになったばい!早速飲み口を引きちぎり(ちゃんと取っ手がありますよ)、はむと加えてチューとしますと、私、思わず叫びましたね、「ホむはァー!」と。わずか一口で脳天延髄をぶんなぐられたのは、後にも先にも「ドクターペッパー:チェリー」を飲んだ時以来でありました。
その濃厚さ…。ピスの持つ油分のコクが忠実に再現されており、舌の表面どころか口腔内全体にしっとりと油分が感じられ、やがて旨味へと変化していきます。次いで控えめながら舌に絡みつく甘みが襲い掛かり、同様に口腔内全体へと広がりますが、全くくどくありません。そして最後にピス最大のウリであるアノ風味…。ローストピスを使っただけあって非常に香ばしく、しかし惜しげもなくフッ消え、後味は非常にさっぱりしています。また不思議なことにピスのしっかりとした歯ごたえまで感じられてしまいました。もちろん本商品にはピスのツブツブなど入っておりませんが、このような錯覚を感じるくらいの高い完成度であると言えます。これは…、ウマいものナリよ…、キテレツ…。
いや、正直もっとデカいサイズ(2ℓくらい)で飽きるまで食いたいと思いました。が、人生これ中庸(ニュートラルルート)、何事も程々が良く、望みが叶ったところで食べきれず、せいぜい冷凍庫の肥やしに成り果てるのがオチでありましょう。そう、これで良かったナリよ、キテレツ…。
いやはや、グリコはとんでもないものをこしらえてしまいました。そして購買欲を煽るかの如く、期間限定。気が付くと食べられなくなってしまいます。となれば、ここは我ら勇んでバカ購入し、製造が追いつかなくなって販売中止になり、二か月後くらいに再開され、そこでもバカ購入し、ついにはグリコにこのピスをレギュラー化させるしかありません。
一応公式サイトはありますが、大したことは書いてないので割愛。今すぐお使いのPCを叩き落とし(電源を)、近くの「奈々と重一」なり「家族市場」なり「牛乳屋のオヤジ」なりに駆け込んで、買えるだけ買っておくんなさい。そして友人知人親戚に啓蒙してやっておくんなさい。我々の活動が「パピコピス」のレギュラー化につながるのです。
以上!妄言終わり!(自覚はある)
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