[コラム雑感]疑問のヒントになる用語集がありました。

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Society of Football Archeology of Japan【日本フットボール考古学会】さんというサイトで非常に詳しい用語集がありました。 前回取り上げたブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズについても歴史を踏まえたうえでの詳しい説明がありました。 1888年にはじめて結成されたと書きましたが、正式のグレート・ブリテン代表チ−ムと認められたのは‘10年(南ア)からということです。 これ以外の歴史についても非常に詳細に記されていますので、ぜひご覧になってみてください。 しかし、ワールドラグビーの情報はやはりなかなかなくて、こちらじゃないですが、フットボール考古学というかなにかの研究をしているようです。またそれも楽しいのですが、これだけ楽しいワールド・ラグビーもワールド・サッカーのように人気が出て専門雑誌やらDVDがばしばし出るようになってもらいたいなぁと思います。 他のトピックスでは前日の記事でも少しとりあげたラグビーのワンマッチは決して親善試合ではなく、テストマッチという誇り高いものという独自の文化がきになっています。 ラグビーはこのテストマッチというホームあるいはアウェイに乗り込んで戦うという伝統が長らく続いたため、長らく続いたアマチュアイズムなどもあるのでしょうが、サッカーのようにどこか中立地で集中開催という伝統がなかったためにW杯の開催も1987年とサッカーに比べて遅れたという記事をみたことがあります。 03年W杯でも驚いたことは、 いわゆるテストマッチを長らくやってきた伝統国は毎週末にまるでテストマッチのように試合が組まれて、平日はそれ以外の新興国が試合をするという日程で、約二ヶ月に及ぶ長い大会だったということです。サッカーW杯は一月に詰め込みますが、毎週末にベストに近いコンディションで試合を楽しむというラグビーのテストマッチという伝統がここにも反映されているのかなと感じました。集中開催はしかたないとしても毎週末というテストマッチ風のものは譲らなかったのかなぁと。99年もウェールズを中心としたワールドカップということで、イングランドやスコットランドはもちろん遠くはフランスでも試合が組まれていました。サッカーのように一国集中開催ではなく、欧州に各国を招き2ヶ月に及ぶ大会というテストマッチの拡大版という大会という感じがします。 このくらいじっくり楽しめるのはファンにとってはたまらないですね。伝統国にあきらなかに有利な日程は考慮する必要はあるでしょうが・・・。 さきほどのSociety of Football Archeology of Japan【日本フットボール考古学会】さんの用語集によると、テスト・マッチは、本来、クリケットでの英・蒙・南ア間の国際試合優勝決定戦という原義があるそうです。もともとはクリケットからだったんですね。ラグビーとサッカーでお馴染みハットトリックも確かクリケットの用語だった気がします。英国やオーストラリア、インドなどで人気のクリケットですが、野球にも関連を与えているように色々なスポーツに関係していますね。
国と国との戦いであるため、試合に臨むに当っては、完璧なまでの準備が要求される。 「テスト・マッチの勝敗は、ただ理論や技術だけではないのである。それには精神的凝集がないかぎり、テスト・マッチにおけるジョンブル魂には勝てないのである。」 と、元日本代表監督、大西鐵之祐が語った。
というように、完璧な準備でぶつかっていくという尊い伝統を感じますね。ラグビーのワンマッチが単なるワンマッチではないというのはここらへんに所以があるんでしょうかねぇ。 まだわからないことがあるので、引き続き調べてみたいですね。 あとトピックとしてきになったこととして、03年W杯でサッカーファンとして非常に驚いたことなんですが、優勝したイングランドのサポーターにフーリガンらしき人がいなかったということがあります。W杯であれほどイングランドが活躍したらサッカーであったら、絶対といっていいほどフーリガンが暴れたというニュースが一つや二つ入ってきてもおかしくないんですが、ラグビーでは非常に紳士的なサポートを感じました。04年EUROでもフーリガンの騒ぎは問題になりましたからね。 イングランドでは、労働者階級を中心に支持者がいるというサッカーと、紳士のスポーツといわれるように、比較的ハイソなと育ちがいい人のスポーツ、ラグビーということなんでしょうかねぇ。中心にみている層の違いを感じました。 基本的なルールや、ポジション名など多少わかりつつありますが、前回も書いたFWのポジションなどの役割、ポジショニングなどまだまだわからないことは多いので、観戦と調べる中でわかっていけたらなぁと思います。サッカーだったら各ポジション・フォーメーションを頭に描けるんですが、ラグビーではそれがバックス陣くらいまでという感じです。 ルールやトピックスなど色々と奥が深いですね。スポーツファンとしてそこらへんも知りたてということで楽しい時期かもしれません。

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galthie

スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。 好きなチーム:アーセナル 将棋棋力(2016年1月現在) 【将棋ウォーズ】3級 【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ) 【将棋道場】対局数少なく判定出ていません

コメント

  1. Glave より:
    「テストマッチ」、という言葉については、宗主国(ホームネイションズ)に対して、旧植民地国(豪州etc)が実力を「テスト」する、挑戦するという意味で、旧大英連邦圏内(随分昔の話ですが)での本国vs植民地という試合を指して使われていたのが始まり、と聞いたことがあります。世界で初めての正式な国際試合はイングランドvsスコットランドだったと言われていますが、これは宗主国内のゲームですから、ある意味「テストマッチ」ではなかったわけですね(笑)。フランス対イタリアのゲームをテストマッチと呼ぶのも本義的にはおかしいことになります・・・もちろん、現在は「国際試合」とほぼ同義なので、問題ないのですが。そういう意味では、Lions対TriNationsは“真の”テストマッチと言えるかも知れませんね。
  2. ガルティエ より:
    Glaveさん、フォローの書き込みありがとうございます。 なるほど、語源としてはそういう意味があるんですね。ラグビーは南半球、北半球という捉え方がよくされるのもそこらへんもあるわけですね。 上記の用語集にも、『初めて正式に用いられたのは、1884年の英国対豪州の間で行われたクリケット・マッチ。「テスト」という言葉が使われたのは、当時の豪州チームの力を証明する「試練」の意味を含んでいるからで、宗主国英国に対して、敢然と独立を宣言する機会を持たず、必死になって国家のアィデンティティを確立しようとしていた豪州の状況を、切ないまでに表現している。』と書いてありました。なるほどですね。 確かにフランス対イタリアは語源にたってみれば、まったく本来の意味ではテストマッチではないですね。そういう意味では日本vs香港もなにをテストするんでしょうか(笑)。 サッカーでは親善試合はあくまで親善試合なので、ラグビーのワンマッチにかける気持ちはいいなぁと思っています。この精神的伝統はずっと続いて欲しいなぁと思います。 おっしゃるようにLions対TriNationsはまさしく真のテストマッチですね。なるほどそれがわかると、南半球のチームがこのライオンズ遠征にかける気持がわかるような気がします。 2001年のライオンズ戦もそこらへんがあって、歴史に残るような壮絶な試合になったんでしょうねぇ。ますますもって楽しみです。 またよろしくお願いします!
  3. Glave より:
     ふと思ったのですが、グレーガンはクリケットも名プレーヤーだったんですよね。彼に限らず、プロ化以前は夏はクリケット選手で、冬はラグビー選手、というプレーヤーも結構いたらしいですよ。日本でもかつて、自転車とスケートを掛け持ちしているすごい人がいましたが(笑)。  サッカーの親善試合の雰囲気はGlaveも好きですが、あれはラグビーで言うと、この前の「TSUNAMIマッチ」のような、チャリティーマッチのムードに近い気がしましたね。  それから、この前W杯初参戦したグルジアは“旧母国”ロシアを地区予選で破っていますが、グルジアvsロシアというカードならある意味、真のテストマッチと言えるかも知れません(笑)。  グルジアは競技人口は少ないのですが、ラグビーが唯一「ロシアに勝てるスポーツ」なので、大人気なのだとか。まさにロシア戦は自分たちの実力をテストするつもりで、入念に準備して、全力でぶつかっていくのでしょうね。
  4. ガルティエ より:
    グレーガン、代表クラスのクリケットの選手だったと書いていましたね。グレーガンはどんなスポーツをやっても名選手になるような運動神経抜群の万能タイプという感じがしますね。 なるほど、夏はクリケット、冬はラグビーという選手がいたんですね。 なんかオーストラリアさすがスポーツ大国という感じがします。 今参議院議員 橋本 聖子さんが冬はスケート選手として五輪に夏は自転車の選手として五輪にでていましたね。なんでもスケートと自転車は使う筋肉が近くてトレーニングを取りいれるスケート選手もいるというようなことをきいたことがあります。橋本選手以外にもたしか男子でもスケートから自転車をやっていた選手がいたような気がします。 掛け持ちの選手としてあと有名なのは、MLBとNFLのレオン・サンダースもいますよね。どちらもトップレベルでプレーするなんて信じられない。 アメリカがラグビーに本格的に取り組んだらめちゃくちゃ強そうですが・・・。サッカーとかラグビーとかアメリカ以外の世界標準の競技にアメリカまったく興味がないのが笑えるところですね(笑) サッカーはW杯予選や各大会以外はどうしても親善ということが前にたってしまって、メンバーが落ちていたり、コンディションがわるかったりと色々問題があります。その中でもブラジルvsフランスとか本気度の高い対決もたまにはあるんですけどね。 その点ラグビーはたとえ日本が相手でも、本気のメンバーで誇りをみせつけてくれたウェールズなど、テストマッチの誇りを感じました。 招待クラブのバーバリアンズなども本気度を感じますし、ラグビーのテストマッチの伝統は本当にいいものだなぁと思います。 グルジアがW杯に出たのはロシアを破ってだったんですねぇ。なるほど、ここでも影のテストマッチが^^ ラグビーが唯一「ロシアに勝てるスポーツ」というのはテンションの高さを感じますね。 台湾も中国にだったら、ラグビーで勝てるのかも・・・ですね(ラグビーで中国あまり聞かないからという理由ですが)。テストマッチで勝って独立を勝ち取るのでしょうか・・・w。 ドイツなんてラグビー本格的にやったら強そうだなぁとか、なんでやってないんだろうとか疑問はつきませんが、おいおい調べたいですね。
  5. グルジア グルジアグルジアは、西アジア北端、南カフカス地方に位置する共和国。旧ソビエト連邦の構成国のひとつで、1991年に独立した。首都はトビリシ。ヨーロッパに含められることもある。カフカス山脈の南麓、黒海の東岸にあたる。北側にロシア、南側にトルコ・アルメニア・ア
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