1-3と絶対絶命のアーセナル。勝つにはアーセナルの攻撃を爆発させるしかない。思いは届いたのか。
アーセナルの逆転を信じて、なにか昨日のこともあるのか、私の中でも俄然逆転を信じる気持ちが生まれていました。ずっと試合終了まで前のめりで、代表戦みたいなテンションでした。とくに後半はガナーズらしさが見られて昨日に続き熱い試合だったと思います。見ることが出来る環境の人にはぜひ映像で見てもらいたい試合です。
アーセナルの先発は、コールは戻ってきたもののキャンベルは欠く布陣。代わりには、スイスU21代表期待の若手センデロスを大一番で起用。あとはピレスが怪我のために先発からははずれていました。左にレジェス、トップにはアンリとベルカンプ。ベルカンプの最後で近いであろうラスト・ダンスを期待したいところ。
バイエルンはマカーイを前節で怪我で失うという非常事態。しかし、ドイツ代表でも中心のバラックが戻ってきました。そして、うつ病で長らく苦しんでいた、ドイツ中が心配していたダイスラーがこの試合で先発。もともとバラックよりもドイツ代表期待の若手だったわけですが、二人が揃って先発というのは初めてみました。メンバーからして、バラック、ダイスラーと攻撃的な二人を使ってきたので、守る意図ではないなという布陣でした。
その通りにバイエルンは、開始そうそうからアウェイにもかかわらずプレスを初戦と同じくかけてきました。アーセナルも前にいく意思を強固に見せますが、プレスが強くなかなか思い通りの展開になりません。
バイエルンの狙いは簡単、一点取ってしまえば、3点取られなければ敗退はないという計算です。
しかし、アーセナルも同じ過ちを繰り返すわけにはいきません。危ない場面が何度もあるも、センデロスを中心に守りきっていきます。初戦と同じなのは、前半最後にアーセナルがペースを握ることです。このペースがもうちょっとはやければと悔やまれますが、初戦と同じく後半へ流れをもっていって欲しいという希望を持てました。
バイエルンはFWのピサロ、ゲレーロにボールがよく入りキープがうまかったですね。アーセナルはこの苦しい時にFWに預けてということが今の段階で出来ないのが問題です。サイドのレジェス、リュングベリもキープ出来るまでには至っていませんでした。こうしたことも欧州を狙う上では必要でしょう。
そして、後半バイエルンの猛攻をしのぎきったことで希望が生まれてきます。バイエルンも前半飛ばしすぎたのか、後半はうってかわりがっちり引いてくるという戦術にチェンジします。おそらく、前半で点が取れても取れなくても後半は守りきるというプランだったのかもしれません。
ただ前節と違い、バイエルンのカウンターという脅威は前半の疲れなのか感じられなくなります。逆にイージーミスなどもバイエルンに目立つ展開で、流れは完全にアーセナルペースへ。
後半15分あたりに、点を取りたいアーセナルはフラミニに代えてセスク、レジェスに代えてピレスを投入。この交代も生きる展開になっていきます。特にピレスはきれきれで、先発できなかったのが惜しまれます。
そして後半21分、アーセナルの気持ちがかなう瞬間がやってきます。左サイドのコールからアンリへ絶妙のロングボールが入り、それをアンリが右足の完璧なボールコントロールから、二人のDFをものともしない左足で流し込むゴール!!!カーンも及ばず!!大舞台ではなかなか貴重なゴールが決められないアンリがついにやってくれた瞬間でした。
これでアーセナルはあと一点で、アウェイゴールで逆転できます。場内ももちろん騒然。その期待にこたえるパフォーマンスをアーセナルが見せてくれます。CLでなかなか出来なかったプレミアリーグのままの攻撃がバイエルン相手に出来るようになります。特にピレスが持つとドリブルは止められなかったし、かなりの変化が生まれてきました。
バイエルンもこのままではまずいと、バラックが持ち込んで凄いミドルシュート!!それをレーマンがワンハンドでゴールポストの上にはじく。レーマンのプレーとは思えませんが、この試合はよくやっていました。スタメンをはずされたことが生きていた感じもします。
アーセナルはさらにリュングベリに代えて、ロビン・ファンペルジーを投入。ファンペルジーも、彼のふところの深いやわらかいキープ、パスというものは脅威になっていました。前半にボールを収めるところが不足していると書きましたが、このファンペルジーが成長すれば一つ解決となるでしょう。
ここにきて、アーセナルの若手との融合、アーセナルらしい攻撃を見ることが出来て、あとは一点をなんとかと祈っていました。
ベンゲルも珍しく、ずっと立ちっぱなしで看板をバンバンと「いけっ」といわんばかりに叩いていました。こんなベンゲルを見るのは初めてかもしれません。
そして、43分ショート・コーナーから、ベルカンプがミドルシュート・・・。誰かがつめれば一点でしたが、それを最後に今期のアーセナルCLは終了してしまいました。。。
最後ここにきてやっとアーセナルらしさが見れて、決めてくれと祈るとともになんか涙が出そうになりましたよ。残念でしたが、なんか去年チェルシーに負けたよりもすっきりしています。
センデロスも期待の若手らしいプレーを見せてくれましたし、ファンペルジーの懐深いセンスのあるプレー、セスクの17歳らしからぬ落ち着いたプレーを見た時にアーセナルの未来は悲観することはないと思えたからかもしれません。ピレスもかつてのようなきれきれのプレーをここ一番に見せてくれましたし。アンリも大一番でついに決めてくれた。さらにもう一段階大きくなって真の世界一のストライカーになることも出来ると思います。
アーセナルは、ベンゲルの哲学、フィロソフィーを元に自分のサッカーを貫いて勝つという途方もないことを目指しています。それは、かつてヨハン・クライフが見せた道とも通ずるものがあります。相手に合わせるサッカーではないし、計算されつくした作戦もない。ただ、自分たちが信じるサッカーをやれば結果は出るという信念だけのサッカーです。確かに作戦を立てたほうが、臨機応変に自分のスタイルを変えた方が結果は出るのかもしれない。でも、ベンゲルは単なる勝ちには興味がないのだと思います。途方もなく、もしかしたら、実現不可能なのかもしれない。そんなチャレンジをベンゲル・アーセナルはしているのだと思います。
この夢の実現を本当にいつの日かみたいと思います。
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スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。
好きなチーム:アーセナル
将棋棋力(2016年1月現在)
【将棋ウォーズ】3級
【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ)
【将棋道場】対局数少なく判定出ていません
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