今回ご紹介いたしますは、またナムコの「ニューマンアスレチックス」です。ナムコ直営キャロットがホームグラウンドだったので仕方ないんです。それはさておき、とかくナムコは設定がバカ方向に突っ走った作品が多いですが、本作もまたバカアクセル踏みっぱなしで一安心です。それではストーリーを紹介しましょう。
「近未来、順調に繁栄する人類であったが、その中に並外れた身体能力を持つ者が現れ始めた。彼らは『ニューマン』と呼ばれ、その驚異的な能力が世間の注目を集めることも少なくなかった。そこでニューマン達の驚くべき能力を存分に発揮してもらい、彼らへの理解を深めてもらおうと、競技大会が開かれることになった。それが『ニューマンアスレチックス』なのだったのだった。」
ということで、お気付きのようにスポーツゲームで、いわば「超人版ハイパーオリンピック」…、いや！「超人オリンピック」です！キン肉マン世代としては座りションベンものの設定じゃありませんか！プレイヤーはこぞってニューマンとなり、己の驚異の身体能力の限界に挑んでもらいます。しかし操作系は単純で、なんとボタン3つだけ。実にお手軽に超人になれるんですから良い時代になったものです。それではシステムと競技内容を説明いたしましょう。
操作は先述のようにボタン3つ（左、中、右）を使い、競技によって役割が違いますが、概ね左右は「パワーを溜める」で、中は「なんかする」ボタンです。各競技には「NEEDED」という規定記録があり、これを超えれば次の競技に進むことが出来ます。最大4人まで同時プレイ可能で、みんなでワイワイ出来る愉快なゲームです。競技内容は以下の8種類となります。
1 ターボダッシュ
1kmを駆け抜けるスプリント競技。隣のコースにはなんか速そうな車が並走してますが、それすら追い抜いて爆走してください。既定タイムより早ければクリアとなります。使用ボタンは左と右のみで、交互に押すことで走ることが出来ます。指関節が脱臼する勢いで連打しましょう。
2 インターセプター
沖に停泊している戦艦から4か所に砲撃してきますから、これをかめはめ波みたいなので撃ち落としてください。早く撃ち落とせば高得点になり、既定スコアを超えればクリアとなります。使用ボタンは左右で左右移動、中ボタンでかめはめ波です。撃ち漏らすと被弾し、即失敗となりますので、慎重かつ大胆にいきましょう。
3 ミサイルトス
「槍投げの槍の代わりにミサイルを」ということで、出来るだけ遠くへミサイルを投擲してください。既定距離を超えればクリアとなります。使用ボタンは左右で助走（やはり交互に連打）、中で投擲及び投擲角度を決定します。眼下に広がる大自然と上空を飛ぶミサイルという、実にシュールな世紀末映像をお楽しみください。
4 ニューマンスナイパー
南極海に出現するなんだかよく分からない生物をかめはめ波で倒してください。一種の早撃ちゲームですので、早く狙撃すれば高得点になり、既定スコアを超えればクリアとなります。怪生物は3か所（左、中、右）から出現しますので、対応するボタンでかめはめ波発射となります。撃ち漏らしてもミスにはなりませんので、瞬き禁止で挑みましょう。
5 バーサスエクスプレス
新幹線が猛スピードで走ってきますから、これを受け止めて押し返してください。既定距離を超えて押し返せばクリアとなります。使用ボタンは中でキャッチ、その後左右ボタンでパワーを溜め（交互に連打）、一定時間後押し返します。キャッチのタイミングによりその後のパワーチャージ効率が変わりますので、十分に引き付けましょう。ただし最悪轢かれます。
6 タワートッパー
高層ビルが並んで建ってますので、その間を壁キックで登って行ってください。既定時間内に頂上に到達すればクリアとなります。使用ボタンは中のみで、壁着地時に粘れば粘るほど高くジャンプ出来ますが、粘り過ぎると落下、でもニューマンなのでかすり傷ですが、ミスはミスです。全競技中最難関で、顔にある穴全部から水が出てくるくらいしんどいです。
7 ノンストップロックチョップ
ひたすら巨石を破壊する競技です。制限時間内に既定個数を破壊出来ればクリアとなります。使用ボタンは左右ボタンでパワーを溜め（やっぱり交互に連打）、中ボタンでアタック。この時パワーがMAXでないと巨石は砕けず、痺れてしまうので注意しましょう。背景にエアーズロックがありますが、あそこから巨石を持ってきたとしても気にしてはいけません。
8 ナイアガラジャンプ
ナイアガラの滝を三段跳びで渡る競技です。川を渡り、なおかつ既定距離を跳躍出来ればクリアとなります。使用ボタンは左右ボタンで助走（だから交互に連打だって）、中ボタンでジャンプします。水面に着地した際、ある程度滑走出来ますので、出来るだけ粘って次のジャンプを行わないと対岸に着けません。ただ粘り過ぎると滝つぼに落ちます。
各競技で順位が高いプレイヤーにポイントが付き、8競技終了後にポイントが最も高かったプレイヤーが優勝となります。1人プレイだった場合は勿論アンタが優勝です。一応使用キャラは4種類おり、紅一点「ツインテール」、伊達男「グラサン」、間違った日本「サムライ」、分かりやすい見た目「筋肉」がいますが、性能に差はないのでその日の気分で選びましょう。
さて以上8競技、どれもバカですね。特にバーサスエクスプレスはキン肉マン世代にはシビれる内容ですし、ミサイルトスは何故か「アウトフォクシーズ」を彷彿とさせます。またBGMはテクノ系でありながら、どこかほのぼのとしており、「きょうはたのしいうんどうかい」みたいなノリに段々なってくるから不思議です。
しかし実際にプレイしてみると、バカな演出に反してしっかりとゲームとして成り立っていることに驚きます。ミサイル角度や新幹線キャッチタイミング、壁キックのリズムやナイアガラ滑走のシビアさはなかなか高いゲーム性を生み出しています。そう、出オチではなかったのです。記録更新を狙いに行くと途端にガチ連打が必要になる漢のゲームだったのです。
一応現在はバーチャルコンソールでプレイ可能ですが、なにせWiiなので、いつ配信終了になるか分かったものではありませんので、ご注意を。もし近所で見かけたら是非タワートッパーで泣いてください。
では早速世界記録に挑んでみましょう。十四回裏に続きます。
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todome
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