[コラム雑感]今年の球界再編問題に思う

今年は本当にこれでもかというくらいにニュースが続いたプロ野球。 というよりも色々な問題が一つのきっかけで噴出したって感じだと思います。 近鉄・オリックスの合併。livedoorが近鉄を買いたいと手を上げたこと。一リーグ制。オーナーの選手無視。スト。新球団参入決定。livedoor・楽天参入争い。ダイエー身売り問題。ソフトバンクが買収に手を挙げる。西武身売り問題。横浜身売り問題？？。 この一連のことでなによりも驚いているのが、プロ野球というものが社会にいかに密接していたかということです。 合併問題の時は、livedoorが知らない人の方が多かったものが、このことだけで、もう日本中に知らない人がいなくなったというのがまず凄かったですよね。 広告でここまでやるとしたら、一体いくらでどのくらいの期間かかることなんでしょうか。 ダイエー球団買収にソフトバンクが乗り出した時も、 ニュース23でもトップで特集を組んでいましたしね。凄い関心と報道だなぁと思います。ここまでプロ野球は影響を与えていたのかとあらためて思い知らされた思いです。 やっぱりきになるのは、サッカーとの比較です。私昔は結構巨人を熱く応援していましたし、MLBもずっと関心もっているので、野球ももちろん関心があります。 ただ、サッカーというものに出会ったときにイタリアW杯で世界が熱狂しているのを見て、このサッカーというものが熱狂させるものはなんなのか。これだけ世界に密接してて、全世界で盛り上がっているサッカーを日本にも知ってもらいたい、日本でも人気が出たらいいなという気持ちもサッカーを応援している大きな理由の一つです。。 代表レベルでは日韓W杯での日本での熱狂などだいぶサッカーが根づいてきているなとは思います。 （サッカー・スポーツにほとんど関心のなかった、うちの母親、妹まで見てましたからね。本当に驚きました。） サッカーも本当にブームじゃなく根づいてきていますが、やはり今年のプロ野球をみていると、やはりここまでの影響力は現時点では持てていないんだなと感じました。 昔から思っていましたが、野球はストーブリーグで、移籍のことやら、秋季キャンプのことだけでもかなり取り上げられますからね。 サッカーだとサッカーのキャンプの模様なんて、ニュースで出てくることほとんどないです。かろうじて、代表に関してはかろうじてそういった報道はありますが。 CSのG+（ジータス）では、巨人の秋季キャンプの模様を中継したりしてますからねぇ。それを見たいという人が多くいて、コンテンツとして成り立つということですよね。 よく思うのはヨーロッパは、スポーツ新聞もどうしてもサッカーに報道が偏るということを聞くので、日本の野球のような感じなんでしょうかね。 Jリーグもいつかプロ野球と並ぶくらい関心を集めて、経済にも大きく密接して大きな存在になってもらいたいなと思います。 そのためにはやっぱり競技を代表するようなビッククラブの存在って必要だと思うんですよね。これだけ盛り上がる欧州サッカーでは、スペインではバルサ・レアル・マドリー、イングランドではユナイテッド、イタリアではユヴェントス・ミランなどなどと競技を代表するチームがありますよね。 野球では巨人（もちろん功罪はありますが）、MLBではヤンキース、レッドソックスなど。 これらのチームは経済界にも大きな影響を与えるチームで世界的にも無視の出来ない球団です。 そういった意味でも飛び出たもののいないJリーグはそれはそれで魅力だけれども、あの成金チームを倒したいという楽しみもあるわけで、大きな影響力をもつビックチーム１・２チームは必要だと思うんですよね。 Jリーグでもっとも期待したいのは、現時点では浦和かなぁ。浦和も親会社が色々問題はありますからねぇ。そういった意味では新潟にも頑張って欲しい。 そういった意味で楽天とか、livedoorとか、有線とかそういった企業がサッカーに夢を持ってもらって日本のビッククラブを作ってくれないかなぁという希望はかなりありますね。 こういったこともあって、プロ野球の今の状態はなんと恵まれているんだぁと思います。 しかし、プロ野球はこれほどの影響力を持ちながら、なんで旧体質なんでしょうかねぇ。 これだけ参入したいという地域・企業があるなんて、最高じゃないですか。それをパリーグはもう6球団だけでも一杯一杯なんだという発言をしていたオーナーがいましたが理解できません。 Jリーグ、MLBみたいに仙台みたいな地域を密着したチームを作っていたら、本当にサッカーとしては脅威に感じるくらい盛り上がりますよ。 パリーグはもともとセリーグとの格差が問題になっていたのは、いまさらな話じゃないし、それをずっとほっと置いて今年一気に出たという感じですからね。本来なら、交流戦はもちろんのこと、いっそのことリーグ編成をやり直して、立て直すくらいのことが必要だったでしょうね。 実際のところは、リーグ編成なんかはかなり難しいと思います。これは野球の球団というものだけじゃなくて、やはり親会社の社会的な権限みたいなものと結びついてしまって、動けなくなってしまっていたのでしょうね。 よくいわれていますが、ここ数年のプロ野球は衰退に向かうか、一気に伸びるかの大事な時期だと思います。それを12でやっていくのが精一杯というのは違うと思うし、拡大路線に転向していけば、本当にMLB級の発展も夢ではないのにとはがゆい思いがしますね。 スポーツという大きなくくりで考えたときにプロ野球は欠かせない存在だし、ある程度発展していってもらわないという責任もありますからね。 今度参入した【新しい風】東北楽天ゴールデン・イーグルスにはそういった意味でも期待は大きいですよね。 ただJリーグを考えたときにプロ野球がなくて、地域と密着してやっていけるのはサッカーと盛り上がってくれた、コンサドーレは日本ハムが北海道にやってきたこと、仙台には楽天が来たことで、サッカーチームが下火にならなければいいのですが。それだけが心配ですね。 livedoorの堀江社長にしても、野球が駄目なら、夢のあるサッカーとすぐに思ってもらえるような力をJリーグもちゃくちゃくとつけていってもらいたいものです。 プロ野球はこれだけ大きい影響力を当たり前と思わずに、なんとありがたいことかと、それを発展に結び付けてもらいたいものですね。そうじゃないとこれだけありがたいファンもバカじゃないので、離れていってしまいますよ。 追記： 一つ思いついたのですが、プロ野球カッコたる人気はありますが、それだけでなく、各放送局がチームとかかわりがあるというのも大きいんでしょうね。 日テレの巨人はいうまでもなく、TBSは横浜、フジはヤクルト、TV朝日は西武とかかわりが深いですからね。 サッカーも放送局との連携を高めてもいいでしょうね。 JはJ SPORTSとかなり連携していてその点はいいと思います。

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