今回はWii-Uのダウンロードソフト「Knytt Underground」をご紹介します。
ジャンルとしては探索型アクションゲームで、基本は固定画面横視点、画面端まで来ると隣のエリアに切り替わるシステム。感覚としては1画面毎に切り替わる「スぺランカー」と言う感じが近いと思いますが、あんなに簡単にミスになりませんし、そもそもこのゲームにはゲームオーバーは存在しないので、かなりのんびり楽しめるゲームです。
それではシステムを紹介しましょう。
主人公はヒト型形態とボール形態を持ち、ボタン一つで任意に変化することが出来ます。ヒト型は壁にしがみついて登ることが出来ますが、ジャンプ力があまりありません。逆にボール形態はバウンドを利用して高くジャンプすることが出来ますが、壁にしがみつくことが出来ません。プレイヤーはこの二つの形態を駆使して、アスレチックな地形をアクロバティックに突破していくのです。またフィールドにはオーラが存在して、これを取る事で大ジャンプが出来たり、舞空術が使えたり、真空波動拳が使えたりしますが、1回切りだったり、5秒ほどしか効果がなかったりと、どのように使うかが問われます。
これらのアクションとオーラを組み合わせると、実はマップ上で行けない個所はありません。一応ゲートが存在し、あるアイテムを使用しないと通過出来ませんが、それを除けば、最初からマップの最果てまで行く事が出来ます。つまり、このゲームは広大な地下世界をひたすらウロウロするゲームだと言えます。
…それ、面白いんか?とお思いでしょうから、ここでストーリーを紹介します。
物語は、とある地下世界に住む小人達が、600年に一度訪れる「大災厄」を回避する為、地下に存在する「鐘」を鳴らしに行く、というものです。そして「各地」に存在する鐘の前には先述したゲートが存在します。ここを通過するためにはいくつかのアイテムが必要なのですが、これがまた地下世界の各地に散らばっているのです。したがってやっぱり地下世界をウロウロする羽目になるのです。
このウロウロを楽しくしてくれるのが地下世界に住む小人達の生活そのものです。主人公であるプレイヤーは地下世界を探索する際に、様々な町(というか集落)に立ち寄ることになります。そこでは様々な思想をもった小人達が存在し、主人公に話しかけてきます。その内容は哲学的で、奇妙で、馬鹿馬鹿しく、魅力的です。やがてプレイヤーは「鐘を鳴らす」という目的に加え、「この地下世界は何なのか」という謎に挑むことにもなるのです。
加えて先程の「各地」という言葉が示す通り、地下世界は様々な表情を見せてくれます。蛍光グリーンの酸の池、真っ赤なマグマ、透き通る水、薄暗い霧…。そしてそれに呼応するように流れる静かで、どこか不安げな音楽。この雰囲気を味わいたいがためにも、やはりプレイヤーは地下世界をウロウロしてしまうのです。
またアクションが非常に爽快で、特にボール形態の「暴走気味のバウンド」は非常に楽しく、痛快です。これだけで「ヒャッハー!」と突破したくなりますが、しかしゲート通過に必要なアイテムは非常に計算された場所に配置されているため、普通に壁を登ったり、バウンドしただけでは辿り着けないようになっています。ここで頭を使う楽しさも詰め込まれています。またメカニックな敵キャラのトリッキーな攻撃もあり(やられてもその場で復活するので、何度でもトライできます)、時として大胆さと繊細さを要求されるのも良いスパイスになっています。
ヘタをすると、ぼーっと4、5時間はやってしまう内容です。が、日本ではWii-Uのみとのことで、それが残念。他のハードのにも移植されることを期待したいです。ていうか、隠し要素が多すぎて、実はまだマップを全踏破していないのです!
だから、私の地下世界探索はまだまだ続くのです。
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