日清 「ラ王 復刻版しょうゆ」

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 さて、その日も用もなくカップ麺売り場をうろつく私でして、というのも翌日は仕事が休みでして、ですから朝飯にニンニクガッツリの炒飯でもこしらえて、そのお供にカップ麺でもぶつけてやろうと画策したわけです。あ、用があったねぇ。

 で、いつもはトンコツと決めている私ですが、最近はどのトンコツもガッカリションボリでして、というのも、どうも昨今のメーカーは「コク」と「甘み」を混同しているようで、ラベルでは「濃厚!とか「特濃!」とか「口の中ベッタベタ!(こんなことは言わない)」とか謳っているのに、いざ食ってみると何か妙に甘いだけというモノばかりだからです。まぁ私の口がおかしいかもしれませんが(譲歩)

 ですので、今回は王道のしょうゆにしようか、と棚を見上げますと、何だかレトロなデザインのパッケージのヤツがいたのです。それが今回ご紹介する「日清ラ王 復刻版しょうゆ」であり、気が付くと翌朝になっており、コヤツにお湯を注いでいる自分を発見するわけです(ド脚色)

 

 何でも日清では「25周年記念復刻」というキャンペーンをやっているらしく、この「ラ王 復刻版」もその一環のようです。もっとも他にどんな「25周年記念復刻」をやってるかは知りませんが。あ、この間の「チリトマトヌードル」かな?まぁ、日清HPを調べてみても、ひたすら「ラ王 復刻版」をプッシュしてくるだけで、ひとつも分かりませんでしたが(調べ方がヘタ)。ともあれ、初代ラ王について、ちょっとお話ししましょう。

 初代「ラ王」は1992年に発売され、それまではせいぜい「ノンフライ麺」が時代の最先端だったのに、何を思ったか「レトルト生麺」を導入し、レトルトからカップに麺をあけ、そこに湯を入れてほぐし、湯切りする、というカップ麺にあるまじき製法を発明し、生麺感を飛躍的に上昇させ、現在にまで至る「カップ麺本格化への道」出発点というか一里塚というか、とにかくエポックメイキングな商品だったのです。

 いやぁ、当時は衝撃的でしたねぇ…。ホントにこれまでのカップ麺とはスッカリまったくチットモ違う食感でしたから。しかし私は、以前にもお話しましたように、「カップ麺に本格を求めず、ただカップ麺が食べたい人間」でしたので、自然とフライ麺の世界へと戻っちゃいましたが。戻り過ぎて、一時期はチキンラーメンばっかり食ってましたが。あ、これも日清じゃんか!(罠)

 

 で、今回の復刻版ですが、さすがにレトルトを再現することは出来ず(多分機械(?)がもう無いのでしょう)、ノンフライ麺による再現ということになったようです。う~ん、それは残念。かつてのように湯切りしたかった、ような、気もします。ともあれ、早速作ってみました。

 麺にかやくをあけ、お湯を注ぎます。で、5分経ったら、粉末スープと液体スープを入れれば出来上がり。…はて、初代もスープは粉末と液体の2種類だったかのぅ?液体スープだけだった気もするんだが。いやはや、21世紀になってからは記憶が薄れがちです(加齢)

 …なんて言っているうちに5分経ちました。夢のように経ちました。で、食ってみました。…強いしょうゆの風味!ビリビリくるスパイスの辛み!舌の根元になんか残る脂!そうそう、初代もこんな濃ゆいしょうゆだったなァ!これぞまさに、歴代日清製品のしょうゆ味を貫く伝統の味、いわゆる「日清のしょうゆ」であるッ!(江田島塾長風)なんだか私、ときめいてしまいました。

 で、麺の方は、なんか、フツーでした。初代のレトルト生麺は、確か、やけに太いクセにまるでコシがなかった記憶がありますが、そういう点ではこのノンフライ麺の再現力は抜群です。21世紀のオーバーテクノロジーが成せる技と言えましょう(褒めてますよ)。

 

 で、21世紀の現在において、冷静に考えてみますと、初代ラ王はつまり「強いしょうゆの風味、ビリビリくるスパイスの辛み、舌の根元になんか残る脂」のスープに「やけに太いくせにまるでコシのない」麺によるラーメンだったわけです。こんなラーメンは、間違っても街のラーメン屋では出てこないでしょう。

 そしてこの味は、どう考えても「本格ラーメンを作ろう」と思って辿り着く味ではありません。本格を求めたら、もっと中途半端な味になっているはずで(これまで「有名店を再現」というラーメンがことごとくアレだったために抱いた偏見)、しかしこの味は見事に完成しているのです、そう、カップ麺として。つまり、初代ラ王は紛れもなく「カップ麺」だったわけです。…なるほど!だから先程、カップ麺好きの私のココロがときめいてしまったのだな!先に「カップ麺本格化への道」とは言いましたが、撤回!ラ王はカップ麺の王道、覇道でやんす!(メガネくん)

 

 てなわけで、ニッポンカップ麺の歴史を紐解く上で避けては通ることの出来ない珠玉の一品、ラ王。そのオリジンを味わってみませんか?発売は2018年1月8日だったようで、私特有の、安定の情報弱者っぷりです。詳しくはこちらでご確認ください。同時発売の味噌も気になりますねぇ。しかし限定発売らしいので、4月にはもうないでしょうねぇ。明日にでも味噌、買ってきます。みなさまも、ゼヒ!(回し者)


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todome

過去のホームページ時代より寄稿させていただいておりましたが、とある作品を完結させぬままに十数年すっかり忘れ、この度親方の号令により、再び参加と相成りました、todomeと申します。 主に小話を寄稿させておりますが、マンガ、ゲームにつきましても、今後ご紹介させていただこうかと思っております。どうぞお付き合いください。

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