いつもと違い、1週空かずに2週連続での試合となりました。
【バイエルンvsチェルシー】
アーセナル敗退から、ベスト8からは客観的に楽しめて見れているような感じがします。先週も書いたように同じバイエルン相手に対するアプローチの違いから、サッカーには確かに好き嫌いは別にしてこういうアプローチもあるよなぁと関心させられています。
先週はドログバならば、ロベルト・コバチ、ルッシオに高さ、フィジカルで上回れるというスカウティング・レポートを元に徹底するという戦術を明らかにとっていました。
バイエルンも伝統的にこういった戦う前から、プランを立てて戦うチームなので、1st Legで問題になったことを修正しないということはないだろうと思っていました。それがどういう対応なのか、またチェルシーの次の手はなんなんだろうと、そういった楽しみが生まれてきました。
私はどちらかというと、どんな相手だろうと、自分の信じるサッカーを貫く、どんな時も自分のスタイルに戻るだけというアーセナルに代表されるスタイルの方が好みです。しかし、こういったチェルシーが持ち込んだプレミアにとっては、新しいスタイルも特にプレミアシップにはいい影響を与えると思います。
どちらかというと、プレミアは常に前へ前へというラグビー・フットボールの影響を強く受けているフットボールスタイルが色濃いと思っています。そういった不屈なスタイル、スピード感あふれる攻撃スタイルというのがプレミアの最大の魅力だと思っています。フットボールがプロというエンターテイメントであるという大原則に立てば、本当に見ていて面白いスタイルです。
ただ、ヨーロッパを狙う上では、組織的な守備であったり、緻密な戦術というものは重要度を増します。
プレミアのチームは、守備が甘いチームが多く、アーセナルにとってはヨーロッパを狙う上ではいい相手がなかなかいない状態でした。プレミアの問題ですが、トップチームと中位・下位のレベルの差があり、特に中位・下位チームは守備がよくないチームが多いです。
チェルシーがヨーロッパで勝てるようなスタイルを持ち込んだことで、アーセナルもやっとこのチームに勝つことがヨーロッパレベルなんだという一つの大きな指針を手に入れることになると思います。
プレミアの伝統的な攻撃的スタイルがチェルシーの影響を受けすぎて、良さをなくすことが危惧されますが、大きな伝統がある限りそういうことはないと思います。チェルシーのようなプレミアにとっては新しいスタイル、そして、プレミアの伝統が混ざり合わさっていい影響がプレミアシップに与えられると予想します。
チェルシー自体もきっとイタリアでこのスタイルをやったら、たんなる守備的なチームになりますが、プレミアの伝統との融合で、早い攻撃や、ホームでの攻撃的な姿勢というものは健在になっています。ちょうどいいバランスを実現していると思います。これがチェルシーの強さでしょう。
今年チェルシーがリーグ戦でこのまま優勝すれば、そのスタイルの打倒が大きな命題になりますので、そこからヨーロッパを狙う上でいいものが出てくるんじゃないかなと思っています。
さて、バイエルンとの試合ですが、当然バイエルンが点を取りにいく展開、チェルシーが守るという展開になりました。ヒカルド・カルバーニョ、テリーを中心としてヨーロッパレベルでも評価受けている硬い守備で、要所はしのいでいましたね。バイエルンは、マカーイ、ピサロ、両FWが復帰するも、マカーイは試合勘の問題からか、この試合ではほとんど目立っていなかったです。
そんな中、1st LegのVTRのような、J・コールのキープから横に流したボールをダイレクトで叩いたランパードの鋭いシュートが、ルッシオのかかとに当たりゴールになりました。ああいった形でゴールに向かうということは相当にシュートが重いんですかねぇ。
やっぱりシュートは打たないと決まらないとはいいますが、その見本のようなシーンでした。こういった点は相手にもダメージを与えますからね。
その通りに、バイエルンはなにか後半がはじまってもうつむき加減なように見えました。ただ、サッカーは、データは通用しないというか、流れの持つ力が凄いので、点が入ればホームの勢いを得てわからないとは思っていました。
そんな中、ピサロがゴールを決めたことで一気に流れがバイエルンのものに。このままでは終わらないと感じさせるような勢いを得て生き返った感じでした。サッカーでは、点こそが最良の薬といいますが、それまで元気なく、このまま駄目かなぁと感じても、その一点から流れがいっぺんして信じられない逆転劇も何回もみてきました。どんなスポーツでもそうでしょうが、やはり試合終了までなにが起こるかわからないので、「あきらめは愚者の結論」という言葉があるように最後まで投げては駄目ですね。
一方的な展開の中、ちょっと信じられないようなエアポケットが。私もなんでああなったのかよくわからないんですが、チェルシーサイドの左サイドの奥で、J・コールがフリーでボールをキープします。そこから、クロスがあがり、ドログバ、ゴール!なんかこのシーンはチェックもかかっていませんし、本当にエアポケットとしかいいようのないようなシーンでした。この一点がせっかく勢いを得たバイエルンにはやはりもったいなかったです。
この一点で、あと、2点で逆転勝利だったものが3点とっても延長という苦しい立場に追いやられてしまいました。
それでもゲルマン魂なんでしょうか、ショルやバラックはあきらめておらず、試合終了までなんと2点をあげました。あと一点あれば延長まで持ち直しますが、一歩とどかず。あのあきらめないドイツ伝統の気持の強さには本当に関心しますね。チェルシーは2点目で、ほっとしてしまったのでしょう。大きな反省材料だと思います。
モウリーニョもついに戻ってこれますし、準決勝も楽しみです。
【ユヴェントスvsリバプール】
デッレ・アルピが会場なだけに、両者が攻め合うような展開はないだろうなぁと予想していました。その通りに、ユーヴェは狙っているわけではないんでしょうが、いつもの1対0を狙わざるおえない試合展開になりました。
結論からいうとやっぱり守備が強ければ0点には抑えられますが、それだけでは勝てませんよ。攻撃的な姿勢になれていないチームが、欲しいときに一点がいつも取れるわけではないですから。CLのレギュレーションも本当に優れているなぁと思いますが、守備が弱いチームが勝ちあがれないのはもちろんですが、逆に点も取れないチームも勝ちあがれない大会になっています。サッカー界にとっては本当にいい大会だなぁと思います。
ユヴェントスの攻撃に可能性を感じなかったですし、敗因は一つユヴェントスが点を取れるチームじゃないということだと思います。
【リヨンvsPSV】
この試合PKにいくとは予想できませんでしたね。今年のPSVはアーセナルとのグループリーグをみても感じていましたが、守備が強いですね。リヨンも持ち味の攻撃力が発揮できずの敗退となりました。リヨンは攻撃的でいいチームなだけにここでの敗退は少し寂しいですね。
PSVはミランに比べるとやはり苦しいかなぁと思います。少ない可能性の中で勝つには、この試合のようにロースコアに持ち込んで、競り勝つということしかないでしょうね。
両試合ともロースコアというのはTV観戦としてはちょっと勘弁して欲しいですが、そういった試合になりそうです。
【インテルvsミラン】
なんかトラブルがあって、途中でおわってしまったみたいですね。ただやはりミランが勝ち抜けてきました。ミランはユーヴェよりは点を取る形をしっかりもっていますし、チェルシーじゃないですが、相手に合わせた戦術も出来るチームということでCL向きなチームですね。
いいメンバー揃っているんだから、もうちょっと攻撃的にやってもらいたいなぁと思うんですが、これは好みの問題でしょうから、仕方ないですね。
準決勝は、リバプールvsチェルシーと、ミランvsPSVとなりました。去年に引き続きプレミア対決になりました。どっちにしても今年は決勝にプレミア勢が残るということで、プレミア好きには希望のある展開になっています。去年ずっとアーセナルに勝てなかったチェルシーがアーセナルに勝ちましたし、今年はチェルシーがリバプールに圧勝しているとはいえ、CLの舞台だとわからないですよね。チェルシーにとっては不気味です。
今週はでれなかった、リバプールのジェラード、チェルシーはロッベンが月末には復帰しているといいなぁとは思っています。
一方ミランvsPSVは上にも書いたようにロースコアの競り合いになりそうですね。PSVが勝つにはそれしかないですからね。
ベスト4の戦いも楽しみです。
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スポーツ全般がとても好きです。もともと好きだった将棋も1年くらい前から本格的に指しています。別の趣味であるコンピュータを含めてみなさんの役にたつ情報を載せていきたいものです。
好きなチーム:アーセナル
将棋棋力(2016年1月現在)
【将棋ウォーズ】3級
【将棋倶楽部24】13級 最高R310(R300あたりをうろちょろ)
【将棋道場】対局数少なく判定出ていません
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