イチローの今シーズンは本当に記録ずくめでしたね。月間50本以上のヒットを4回。新人から4年間のヒット数もメジャー記録。新人から4年連続の200本安打はこれまたメジャー記録。純粋なメジャー記録は7年連続200本らしいですが、イチローなら夢ではなさそうですね。 そしてなんといっても、ジョージ・シスラーの記録を破る262安打はあまりに偉業で、形容する言葉が見つかりませんね。将来の子供にイチローってどんな選手だったの？と聞かれるような、私たちは歴史的な場面を目撃したといってもいいですよね。
今シーズン、チームが弱く記録に集中できたとか色んな要因があると思いますが、個人的に大きかったんじゃないかなと考えていることがあります。それは昨シーズン。このことは結構報道されていたので、ご存知な方もいるかもしれません。 イチローが唯一口にする目標が200本安打です。去年それがオールスター後の不調でもしかしたら届かないかもしれないと本人も思った時期があったそうです。いままでかつてないほどの重圧。あまりのプレッシャーに嘔吐することもあったと告白していました。それでもなんとか自らがもっともこだわる200本安打を達成した打席のあとの守備で人知れず涙を流したそうです。
初年度リーグMVPを取ったシーズン後2シーズンほど9月で落ち込むということが連続しました。それでも並の選手からすれば、そこそこの成績だったのですが、イチローだけに気になっていました。本人も原因がわからないようでした。それが去年の苦しみからの達成がまずは大きかったのでしょう。 あともう一つ個人的に大きいのではと思うことに、イチローが大人の余裕、リラックスを覚えたということがあるんではないでしょうか。イチロー自らが語っていましたが、30歳になり、いままでやらなかったゴルフをやるようになったそうです。『30になるまでは、自分がゴルフをするなんて想像できなかったけど、30を期にこういったことをするのもいいんじゃないか。』とこういう言い方をイチローはしていました。いままで本当に野球小僧で野球のことしか考えてこなかったイチが、日常生活でも視野を広く、いい意味での余裕が出来てきたのではないかと思っています。
今年のような記録を達成できたのはもちろん、それまで野球のことだけをストイックに追及してきた結果なのですが、それを発揮する自分の力み方（リキミカタ）というものを自分なりにものにしてきたのではと思っています。 人間は100％力むより、だいたい80％くらいの力でやる方が力が出るといわれています。イチローはそんなバランス感覚すら操れるレベルに達してしまったんではないか。そんな気さえしています。
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galthie
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