トドメ氏

ゲーム

Wii-U 「Knytt Underground」

 今回はWii-Uのダウンロードソフト「KnyttUnderground」をご紹介します。 ジャンルとしては探索型アクションゲームで、基本は固定画面横視点、画面端まで来ると隣のエリアに切り替わるシステム。感覚としては1画面毎に切り替わる「ス...
トドメ氏

単発思い付き投げやり小話 「おいしいもの」

 遊山は車から降り、目の前の建物を一瞥すると、付き人の中山に言った。「中山、ここが今日の昼食の場所か?どう見てもラーメン屋のようだが?」 すると中山は恐縮しつつ「はい、少々下卑たものではございますが…」と応えた。 ふん、と遊山は鼻を鳴らすと...
本・コミック

島田虎之介 「九月十月」

  島田虎之介という名前を聞いて、結構ピンと来る方は多いと思います。「トロイメライ」で何だったかの漫画賞を受賞し(氏の詳しい経歴は他の所にお任せします)、結構注目されたのですが、「ダニーボーイ」以来のここ数年、単行本を出していなかったのです...
トドメ氏の小説

空白の理由 5(完)

4‐A・E ずっと一緒にいたいと思っていた。 これまでの僕の世界は、 これまでの私の世界は、 ただ自分一人がいるだけだった。 自分一人がいるだけで、世界に意味はなかった。 そこへ貴女が現れて、 そこへ貴方が現れて、 世界に意味が加わった。 ...
トドメ氏の小説

空白の理由 4

3-E「始めよう」 口の端をきゅっと締めて、私は言った。それを合図に、私達はどちらともなく目を瞑り、記憶を探り始めた。そして私達に関する『幸福』の記憶を探り始めた。 私の中に無数に漂う『幸福』の記憶。小さかった頃からつい昨日のことまで、ある...
トドメ氏の小説

空白の理由 3

3-A「始めよう」 口の端をきゅっと締めて、美穂は言った。それを合図に、僕達はどちらともなく目を瞑り、記憶を探り始めた。僕達に関する『幸福』の記憶を探り始めた。 押し寄せるような『幸福』の記憶。幼少期から現在まで、それらは無数に存在したが、...
トドメ氏の小説

空白の理由 2

2‐E「何だか、切ない…。」 そう言葉を発する事がやっとだった。今の私の心はそう表現するしかなかったのだ。雄介の提案に沿って、ただ『幸せ』について考えていただけなのに、何故か心は力を失い、悲しく、やり切れない気持ちで一杯になってしまって、そ...
トドメ氏の小説

空白の理由 1

1‐A 僕が言葉を接ごうと口を開いたその時、目の前に奇妙な空白が現れた。「………。」 僕と美穂は自然と顔を見合わせる。美穂は目を丸くしていた。きっと僕も相当間抜けな顔をしていたに違いない。しかし僕は互いの表情よりも、この目の前の妙な空白に気...
トドメ氏の小説

旅の果て 最終回

4  朝日が昇る前に、私は洞窟の入口に立っていた。一歩足を踏み入れると昼間と違い、中は真っ暗である。何かに躓き、転びそうになる。慌...
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