トドメ氏

トドメ氏の小説

旅の果て 第三回

3 夕飯は大好きな煮魚だったが、味わう間もなくそれを掻き込み、私は早々に自分の部屋に戻った。部屋の中央に腰を下ろし、無意識のうちに口...
トドメ氏の小説

旅の果て 第二回

2 この場所の様子を調べるため、またこのまま家にいても退屈だったので、私は外に出た。空気は粘りつくようで、容赦なく陽光が降り注いでい...
トドメ氏の小説

旅の果て 第一回

※この作品では表現上部分的に斜体を使っています。読みづらい方は、ブラウザの文字の大きさの設定で調節して頂ければ大きくなり読みやすく...
トドメ氏の小説

彼女の場合 最終回

4 FAQ。よくある質問。ネットだけではなく、様々な分野で使われる略語だ。しかし今回問題なのはそんなことではなく、以前はなかったこ...
トドメ氏の小説

彼女の場合 第三回

3 何かが変わった、というより、私には何が変わったのかが分からない。だから心が軽くなったとか、快適な生活になったとか、そういった感...
トドメ氏の小説

彼女の場合 第二回

2 白い壁紙に青い文字。そのサイトのデザインはこの上なくシンプルだった。トップには『記憶とは』『忘れるとは』『忘却術とは』と、コンテ...
トドメ氏の小説

彼女の場合 第一回

1 これまでに色々な恋愛をしてきたけれど、今回みたいな結末は初めてだった。実際私の身には起こらないだろうと思っていたのだけれど、そ...
トドメ氏の小説

世田谷異聞 最終回

じんわりとした暑さを感じて目を開けると、そこには少し染みの浮いた白い天井が見えた。いつもの木目のうるさい天井ではない。僕は一瞬混乱...
トドメ氏の小説

世田谷異聞 第三回

快活なヌネの声が並平に起きるよう促す。 しかし並平は既に起きていた。実際は眠らなかったのである。しかもそれが既に二週間も続いている...
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